今週月曜、ドーメルジャポンの担当者が来店、きたる春夏の買付を行いました。買い付けた素材は当店でも定評がある10マンス素材アマデウス365。そして春から夏にかけて選んだ素材はドーメルトニックウールです。

ドーメル トニックウールとは。

テーラー業界でドーメルの有名素材といえば「トニック」と言われるウールモヘアの平織り素材です。ただこのウールモヘアの「トニック」は3プライでしっかりして型崩れなどに縁はありませんが、ハリがあり過ぎ、手触りが極めて硬く、私自身好きではなく、お客様におすすめできるものと考えていませんでした。そんなことで今年の春、ドーメル社から「トニックウール」が登場したのですが興味は持てませんでした。
このたびドーメルの担当者から「トニックウール」のサンプルを見せていただきました。危惧していた「硬さ」はウールのためか感じず、むしろ通気性があり適度なハリのある夏に最適なスーツ素材であると感じました。しなやかさは使用しているチリとアルゼンチンにまたがるパタゴニア地方で育てた羊毛に起因しているようです。2011年2月初旬到着予定のこのドーメルトニックウールは夏のスーツ素材としておすすめいたします。


ドーメル社トニックウール英国製 パタゴニアウール100%使用290g/m平織 タテ・ヨコ2プライ糸
オーダースーツ価格94000円(税込)

買い付けましたトニックウールです。

ドーメル社プレスによる「トニックウール」の解説

ドーメルがモットーとしている革新的な精神は<トニックウール>の開発に成功しました。トレーサビリティが保証された革新的なラグジュアリー服地です。今回新たに発表される<トニックウール>はオリジナル<TONIK?>の風合いをパタゴニアウールのみで織り上げた新トニック服地です。

アンデス山脈から拭き下ろす強い風と灼熱の暑さの自然環境にある南アメリカ大陸のアルゼンチンとチリに跨るパタゴニア地域で良質なパタゴニアウールは産出されます。パタゴ二アウールはクリンプが多く、強く膨らみがあり、服地に仕上げると通気性、保湿性、そして伸縮性を併せ持ち合わせます。毎年限られた量の原料の刈り上げとなり希少性高い原料です。