ロロ・ピアーナタスマニアン170第一号を着て。

このシーズンにスーパー170ウールにアップグレードしたロロ・ピアーナタスマニアン170。当店で人気の高い素材なので、自分でも実感、体感してからご紹介しようと昨年末にバンチが発行後すぐ1着取り寄せすぐ試作をしました。出来上がってなんどか着ています。その極上の手触りの滑らかさはさすがに170。何度か着てちょっと驚いたのはそのシワの回復力です。150は96番手でタテ糸双糸横糸単糸だったが170になってタテヨコ双糸になりました。そのためか今までもシワの回復力が自慢だったタスマニアンがさらに回復力がアップしたことを感じました。
スペシャルプライスのタスマニアン170 ネイビーは上下分2着(普通サイズのお客様限定)、ガンブルーウィンドペン約4着 チャコールグレー5着ございます。

左がエレガンツァ 右がタスマニアン170

上の画像をごらんください。タンスに吊るしたパンツ2本です。左が1年半前仕立てたロロ・ピアーナエレガンツァ130、右が新しく試作したロロ・ピアーナタスマニアン170です。2本とも吊るしただけでアイロンやスチームは全く使っていません。左のエレガンツァ130は2日前に着たもの。そして右のタスマニアンは昨日着たもの。エレガンツァはややシワは残っています。ただエレガンツァはシルク約20%入っているのでややシワは残る傾向がありますが5日ほど吊るしておくとキレイになります。右のタスマニアン170は一日で驚くほどシワが回復しています。

新仕様「アンバイ」は肩が丸く仕上がります。

毛芯に馬の一本毛を使い胸に立体感のある「本バス毛芯仕立て」。そして肩パットがなく毛芯を極力少なくした「アンコン仕立て」と当店の仕立ては2つのチョイスがありました。この2つののちょうど中間で、肩にナチュラルで滑らかな丸みをもたせた「アンバイ」モデルが昨年登場しました。春素材オーダーでお客様からも人気があり、どんどん出来上がっています。本日も何着か仕上がりましたがその中でお客様にご許可をいただき写真をとらせていただきました。肩がナチュラルに滑らかに丸く仕上がったのが御理解いただけると思います。怒り肩や肩が張って見えるとお悩みのお客様にもいいはず。肩線が後ろに振っているのもオシャレです。
バストの立体についてはやはり「本バス毛芯仕立て」のほうが豊かな表情を感じます。

ヴィターレバルベリスカノニコのウールリネンを使い「アンバイ」で仕立てたお客さま、肩が丸くナチュラルに仕上がっています。
肩線は後ろに逃しています。肩の可動性は良くなっています。パット、タレ綿がないので自然な雨降りシワも好感が持てます。