連休の振替休日だった5月6日(振替休日)雨のお休みの過ごし方に迷い、近くなのに案外行ったことのない岐阜の街に一人愛車TWINGOを走らせ、岐阜公園、金華山麓の岐阜大仏を訪れました。雨水にきらめく新緑の前に立つ黄檗宗 金鳳山正法寺 大仏殿は、江戸時代建立の珍しい3層の木造建築。その中に静かに鎮座する大仏は籠大仏と言われています。ここの住職が2代に渡って竹を編んだ上に御経を貼り漆喰で固めた大仏様です。籠大仏と聞きもうすこしヤワなものかと想像していましたら金銅の大仏となんらひけをとらない威容でした。またその尊顔はあくまでやさしく、包みこんでくれるような笑顔をたたえていました。
黄檗宗といえば、隠元禅師が創建した宇治黄檗山萬福寺が有名です。何年か前に娘とふたりで訪れたことがあります。
その帰路、名古屋高速を走っているとふいに腹痛がして車中で苦しんでいた際、大仏の尊顔を思い出したらその苦しさが和らぎふっと楽になりました。やはり人は吹けば飛ぶような小さい存在、ちょっとでも体調が悪くなると弱気になります。帰宅したら嘘のように快癒し、大仏様の功徳を感じました。仏様を前にするとやはり自分は一人では生きることはできません。多くの人や自然つまり神仏の支えがあって生きていることを改めて思い知る一日でした。


