ちりめんのような表面感のある今年新発売の御幸毛織のウール100%リプルスでレディスジャケットを作ってみた。

この服地は服地の状態では出来上がりのイメージがわかりにくい。そのためサンプルということで店主用に濃紺無地、妻用に濃紺ギンガムをしたててみた。この服地は以下の特徴がある。

  • 薄くきわめて軽い。
  • 表面に凹凸があるためしわが目立ちにくい。
  • ストレッチ性があるため着心地が良い。

この素材はストレッチ性があるため少し小さめいわゆるアンダーサイズに仕立てた方がいい。思い切っていつものサイズよりワンサイズは少なくとも落とすべき。それでも着心地が悪くなることはない。ジャケット丈も1.5cmは短くしたほうがいい。そしてカジュアル感をだすためアンコン仕立てがベター。(このレディスジャケットはアンコンではありません。背抜きで仕立てました。)

こういう機能性素材の場合、日本メーカーはポリエステルを混ぜることがおおいが、イタリアメーカーはとことん天然素材にこだわる。今回の御幸毛織のリプルス素材はウール100%なので気に入っている。今年のはじめ御幸毛織の研究スタッフに試作品を見せてもらったときからビビッとくるものがあった。アンコンで仕立てて自分で着てみてもなかなかいい。ともすればアダルトシニア向けになりがちが日本製素材だが今回の素材には夏のジャケット素材として将来性を感じる。
 

gingam
短い丈、太めのピークラペル、白蝶貝に濃紺付け糸、3アウトポケット