ついこのまえ初詣にいったと思ったのに気がついたらもう11月も最後の日でことしも残すところあと一月。時が経つ早さは歳をとるほどすすむということを実感する。
先の水曜日、大阪まで仕事のうちあわせにでかけた。仕事がかたずいたあと時間が少しあったので黒門市場にでかけた。実のところデパート、セレクトショップ、ショッピングモール、アウトレットなど清潔で設備の整った場所にいくより、多くの小さな店が集まった市場にでかけるのが好き。フィレンツェのメルカートチェントラーレ、ローマのカンポディフィオーリ、東京築地、名古屋だと柳橋か日比野場外もすきな市場。着飾らない働く人と買う人が出会う場所であり、魚のにおい、肉の匂い、野菜のにおいの入り交じった市場に行くのを楽しみにしている。市場のそっけない店にならんだ食材を見ているとどうやって料理するとその素材の実力を発揮するのか想像するのも楽しい。名古屋の柳橋だと主に外食産業向けのプロ用市場だから朝早く行かないと良い素材は手に入らないが黒門市場は消費者向けなので午後3時過ぎの夕方に活気が出てくる。関西料理でよく使われる魚種、サバ、フグなどや具のたっぷり入った飛竜頭などがそろい美味い和食をこしらえたくなる。近頃は中国をはじめとしたアジアやヨーロッパからのお客さんが極めて多く、あるお店の方に聞くと中国人のお客さんは高級食材をバンバン買い沢山お金を落としてくれて黒門市場はとてもうるおっているそうだ。アーケードの中を右往左往して豊富にある食材のなかでなにがお買い得か(イタリア語ではブオンメルカートつまり市場的に良いと表現する。)を見定め、カレー専門店ニューダルニーさんでお持ち帰りカレー、豆腐屋さんで飛竜頭、小さな魚屋さんで香椎産のカニそして市場の中央に位置するまぐろ専門店エン時で本マグロの切り出しを買った。鍋用のクエが1980円で出ていたがそうそう沢山買っても食べきれないので残念ながら買うのをあきらめた。名古屋に帰ってから食卓に並ぶ関西からの味のおみやげに母親も娘も大喜びでした。
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人でにぎわう夕方の黒門市場
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黒門市場でいつも立ち寄るマグロ専門店エン時
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いもたてもたまらず黒門市場でつまみ食い。大トロと中トロこれでたった780円 
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自宅の食卓で。香椎のカニ。これで1360円
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飛竜頭を軽く炊き、ゆずを乗せて。自宅の食卓にて。
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もっちりした本マグロの赤身。