ナポリ中央駅に着いてなんとなく歩いていくと今までと全然違う出口に出てしまった。ちょっとどきっとして心配になって戻ったらどうやらそこは車のパーキングだったようだ。歩いて戻ったらいつものガリバルディ広場口にでた。ホッとしながらタクシー乗り場に行くとナポリの空気と共にいきなりまがまがしさがどっと押し寄せて来る。係員と運転手がなにやら大声で配車している。乗ったタクシー運転手髭ズラの大男、メーターを使わない。運転は車や歩行者、バイクとほぼ10cmの車間でタイトに交差し、急加速、停止を繰り返す。きたきたきたよ。普通に行くと十数ユーロのはずだが三十ユーロまでならボッタクられても許容範囲とするかと覚悟していたが着いてみたら16ユーロで悪くない。払う時に別に15ユーロでもいいよという鷹揚さ。ナポリの女神が少し微笑んだ。
チェックインした今回のホテルはトレド通りに近く、清潔で安全ないいホテル。一件仕事を無事に済ませホテルで推薦された近くのトラットリアCIROでお魚料理。グループや個人のお客様がどんどん入ってきていい店なのだろう。ヘタなイタリア語を話す日本人が珍しがられたのかカメリエーレと会話が弾みメニューの相談をした結果小エビとルッコラのサラダ、テナガエビとチェリートマトのパスタ、小さな蛸の煮物に決めた。いつものようにワインはそのまま飲んだり、ガス入りの水を混ぜて飲んだり楽しむ。コレがぼくの夏のイタリアのちょいとした楽しみ。
頼んだテーブルワインが思いの色が濃くしっかりした味の白ワインだったのでテンションがちょっと高くなった。
美味だったがデザートは頼まず店を後にする。酔い覚ましにナポリの街を少し散歩。お気に入りのプレビシート広場の入り口にあるカフェ、ガンブリヌスで小さなイチゴの乗った一口タルトを選びエスプレッソといただく。コレで2ユーロはうれしいね。ナポリ港から吹く地中海性の風はワインでほてった顔にやさしかった。




チーロにて小エビとルッコラ




おすすめのパスタ




チーロのカメリエーレ




ガンブリヌスにて



ホテル前の広場