昨日水曜日は休み、天気は台風のあとでぐずついているのでゴルフにもいけない。街で洋服やら靴やらウインドショッピングで半日費やす。夕方五時半からは名古屋・伏見交差点にある100年続く居酒屋大甚本店でひとり酒。のれんをくぐると小さくない店内は人でいっぱい。ここにはいるとシンプルなルールがある。

1.のれんをくぐると大将か店の人が座る場所を指示。
2.その前にビールか日本酒(一合か二合か)をオーダーする。
3.席に向かうとき大きなテーブルに乗っている煮物などおつまみをアルミのお盆で選んで自ら席に。

 
知らない人と隣合わせに飲む酒、最初は落ち着かないが、酒が入るにしたがってその混沌がとろけるように居心地よくなるのが大甚マジック。 2合飲んでつまみを3品でお一人様2000円から。お代はお帰りの際。

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テーブルの上の小鉢はむかしっからの味付け。生粋の名古屋っ子ですが子供の頃、味噌カツ、手羽先、エビフライ、台湾ラーメン、天むすなんて食べたことない。名古屋メシといわれるものはほとんどどこかのお店が創作して誰かさんが仕掛けたまゆつば名物。大甚の大きなテーブルの上に乗っているものは懐かしい子供の頃から親しんでいる名古屋生粋の味付けです。もし名古屋に来て名古屋の味を楽しみたいなら4時から開店の大甚にせめて午後6時には入店して愉しんでください。7時半にはもうほとんど食べ物残ってないことが多いかも。

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お母さんはお酒係、料理の材料買い付けから接客まで大将みずから。
大将のシャネルのメガネを笑うなかれ。確固たる男の洒脱。
後ろに見える賀茂鶴の薦被りは一日一斗半。 名古屋の賀茂鶴の消費量の3分の1は大甚で飲む。
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右上は好物の白和え、左上馬刺 下は煮穴子、こんな肴で飲む至福。