2週間前思いついて行きたい場所だったがいままで行ったことがない南国、高知にでかけた。前日までは寒かった日本がやっと春めいた日だったのでコートも着ずにジャケットだけでアーケードを歩く。日本のどこでもあるチェーン店のあいまにこの街しか無いカツオの叩きのお店などあり楽しい。アーケードの入口にふと珊瑚の専門店を見つけた。珊瑚は幾らくらいするものか知らないのでちょっとショーウインドウをのぞいてみたら思っていたよりリーズナブル。店主に聞くと土佐珊瑚といって高知は珊瑚の集散地で世界から集まりセリが行われるからだとか。ふとラペルにつけるピンバッチにいいと思い、枝ぶりのいいものを見つけ妻のネックレスと共に買ってみた。海の中の宝石とも言える珊瑚をラペルにさすとなんだか幸せな気分になってくる。どこの街のデパートの一階や空港にあるブランドショップのいかにも「価値あるもの」ではなく、その場所に行かなければ買うことができないものは実はホントに価値のあるものではないかと思えてくる。



これ買いました。



清岡珊瑚店店主と

夜、食事のあと街を散歩、どこかに高知の方言を話すママのやっている小さなスナックはないかと探してみる。地方都市に行くとスナックで地元の言葉をきき、その人間の温かみを感じてみたいとおもうのは金のある男だけがモテるせち辛い街、錦三に住むわたしのリハビリタイム。夜の紹介所などはキャバクラの紹介ばかりで若いねえちゃんめあてではないぼくのニーズとは違う。繁華街の中に「フランソワ」というショットバーをみつけ入ってみる。カウンターに座ってラフロイグをすすりながら、ちかくにおばちゃんがやっているよな気楽なスナックはないか寡黙なマスターに聞いてみたら、マスターの同級生の店を教えてくれた。名前が「いしす」といってエジプトのイシス神の名前が由来だという。ちょっとミステリアスな名前だなとおもったら気楽なお店でした。ここでウイスキー何杯もをいただきながらママの土佐弁を3500円で楽しませていただいた高知の夜でした。 

フランソワ


イシスみつけた。                
イシスのママ