ヴィターレ・バルベリス・カノニコ(VBC)社が紳士服地商社「マルキシ」を窓口に「テキスタイルアカデミー」を大阪で開催するというニュースを知り参加。午後3時半の新幹線に乗り会場についたのは午後5時半すこし前。会場は若いテーラーでいっぱい。かってこういう会に参加すると年配のおじいちゃんテーラーが多かったことを思うとまさに隔日の感でまさにオーダーメイドブームといってもいいのでしょう。ヴィターレ・バルベリス・カノニコ社は良質な素材をリーズナブルな価格な価格で提供することで現在年間1000万m生産と世界最大級の毛織物会社になりました。テキスタイルアカデミーは「サルトリア・イタリアーナ」の著作で知られる長谷川喜美さんの司会でおこなわれ、同社の歴史や製造過程への理解、そして製造される毛織物への知識を深める内容でした。テーラーで作られる洋服は服地、ボタン裏地毛芯などの資材、そして縫製など本当に多くの手間がかかっています。それこそ数千のノウハウの蓄積でスーツが成り立っています。その知識を深め、お客様にお伝えすることは、お客様がスーツを理解して大切に着ていただくことにつながります。今回のセミナーでもちろんすでに知っていることも多かったのですが新たに知ったこともありました。当店もこういった情報をこれからもひとつずつ集めてお客様にご紹介していきます。
100名を越える若いテーラーが参加。
織物の検査の様子。VBCはイタリア、ビエッラのプラトリベロの工場に450人のスタッフで運営。検査部門だけで80人のスタッフがいるそう。織物検査だけはAIでは出来ず、人の目と手でやる作業。どうりでVBCの素材はキズが少ないはず。
VBCセミナーでいただいた資料とフランネルで作った可愛い筆入れ。
VBCセミナーは午後8時で終わり、地下鉄で梅田へ。お勉強のあとはやはりお楽しみのお酒。夕方はすこし肌寒くなってきたので地下街の「たこ梅」さんでおでんをつまみながら熱燗をいただくことに。ああ幸せな秋の宵。10時半には自宅にもどる大阪瞬間移動でした。
かんとだき好きです。
たこ梅さんの味は大阪の味
この錫のぐい呑なら何杯でもいけますよね。