東京もコロナの勢いが衰え、安全な感じがしたのか3月からコロナ避難で帰省していた大学生の娘は今日東京に戻りました。だんだんひとつずつ日常の暮らしが戻っていくのを感じています。
明るい未来を信じているからひとびとは洋服をオーダーします。混乱の中にあったことしの春夏シーズン。でも秋冬の頃はきっといまよりも明るくなるはず。そんなポジティブな思いをを込めて本日、エルメネジルド・ゼニア正規代理店ゼニア・ジャパンからエルメネジルド・ゼニア社の秋冬素材を買い付けました。いつも担当の澁澤さんが来店いただくのですが、今回はテレワークで行こうとサンプルを見て発注し、発注書はエクセルファイルをメールに添付して送ることにしました。今回買い付けたのはジャケット・スーツ素材。昨年以上の数量を買い付けました。先に数量をまとめて買い付けるとバンチサンプルで選ぶのと比較して間違いなくお求めやすい価格でオーダーできますし、よりオシャレでいい素材を売り切れる前に買い付けるメリットがあります。買い付けた秋冬素材は8月末にはオーダーいただけます。
買い付けたErmenegildo Zegna素材の中で/ジャケット
エルメネジルド・ゼニアの工場があるイタリアのピエモンテ州は「ピエディ=足」「モンテ=山」で山の麓の意味でアルプスからの美しい水が織物生産をささえています。エルメネジルド・ゼニア社は織物生産で蓄えた富で工場付近の美しい山々とインフラを整備し「オアジ・ゼニア」として環境保全に努めています。今回新しくリリースする「BIELMONTE」というジャケット素材はそのオアジ・ゼニアで育てた羊のから採取したシェットランドウールで織り上げた、柔らかい素材ばかりのゼニア社にはめずらしいざっくりしたハードタッチの織物です。
買い付けたErmenegildo Zegna素材の中で/スーツ
今年1月フィレンツェで行われたピッティイマジネウォモではまだコロナなどかけらもありませんでした。その際よく出てきた単語は「サスティナブル」。「サスティナブル」へのゼニアの答えがジャケットでは「BIELMONTE」でありスーツでは「LOOP」です。循環を意味するLOOPはゼニアの工場内にあった生産途中で発生する余剰の原毛を集めて織ったスーツ素材です。
買い付けたErmenegildo Zegna素材の中で/ 定番素材
定評のあるERMENEGILDO ZEGNAの定番素材もことしは意欲的なデザインが多く見受けられました。スーツではエレクタ、トラベラー、タテ・ヨコ3PLYのエレクタ133、ジャケットではトロフェオカシミアを買い付けました。