今日は水木の定休日、朝名古屋は晴れていましたが今は細かい雨が降っています。6月の第二週か第三週の月曜日、いつも成田からアリタリア航空に乗ってイタリアに向かいます。着くのはミラノかローマ。目的地がフィレンツェなのでだいたいどちらの街から行ってもそう時間は変わりません。夜に着いて食事をして、駅の近くに泊まり朝早くフィレンツェまでの特急に飛び乗ります。すると何人かはアパレル関係者が乗っていてフィレンツェサンタマリアノッヴェラ駅で降りる。特急の中もちょっとおしゃれな雰囲気です。
フィレンツェサンタマリア駅に降りると定宿のバリオーニもしくはエルベチアブリストルまで地下道を通って荷物をひきずり歩いていきます。チェックインの時間が来ないと部屋に入れてくれない日本とは違い、朝着いてもし部屋さえあいていれば使わせてくれるのがヨーロッパ流で、日本もそうなってくれないかなあといつも思います。部屋が使えたら部屋に荷物を置いて、部屋が使えなければホテルで荷物を預けて、ピッティイマジネウォモが開催されているバッソ要塞に向かいます。
イタリア出張の一番メインのしごとの始まりです。バイヤーたちの服装チェック、ブースチェック、買付け、ミーティング、ことしの傾向の調査など朝10時過ぎからずっとピッティのサイトにいます。取引先と会って話すことも多く緊張を強いられる時間帯は午後5時まで続きます。仕事が終わると歩いてホテルに戻りますが、かならず立ち寄るのがトルナブオーニ通りのアンティノリ経営のプロカッチ。冷えたワインで、情報が詰まった頭の中をリセットするが楽しみの一つ。ちょっと買い物をしているとフィレンツェ在住のともだちユキさんとの食事の時間となります。イタリア人の食事の時間は7時半か8時頃から。アルノ川を渡りサントスピリト教会のシンプルなファザードを前を通りなじみのトラットリアでの時間は夏の至福の時です。
いつもならちょうど今、そんな時間を過ごしているころです。コロナでフィレンツェに行けない今年、センチメンタルな気分もちょっとはありますが、そもそも毎年イタリアに行けることなど幸せ過ぎると自覚しています。フィレンツェでの時間を何度も過ごせたことをありがたく、貴重っだったと思う今日の日です。