お休みの日は喧騒の街を離れ緑の中に行きたい。いつもそう思っています。でもいつもアドベンチャーでは身が持ちませんから、この水曜日は軽いトレッキングでもと思い、ヘブンスそのはらへ。ロープウェイ、リフト2本を乗り継ぎ、それから軽いトレッキングで景色のいい場所にでると聞いたので行きました。
平日の観光地はコロナ禍でなくとも閑散としています。それが更にコロナ禍ではけっこう寂しい。名古屋から中央高速を乗り継ぎそのはらインターからすぐのヘブンスそのはらは今は星空が日本一キレイな場所と言われ、多くの人が行くそうですがこの日は朝一番だから人はすくなかった。これがロープウェイ、リフト2本乗り継いでついた展望台にも人はだれもいませんでした。この日名古屋は相変わらず摂氏36度オーバーだったのですが展望台は涼やかな風が吹く摂氏22度。このままずっところでごろりと昼寝でもしたいとわたしは申したのですが妻は先を急ごうと促します。立ち去り難い気持ちのまま。富士見台に向かいます。しばらくは舗装路を歩くのですがふと左の山側に矢印の付いた立て看板を見つけました。どうやらこちらのようです。妻はどんどん進んでいきます。しかし森林帯でクマザサの生い茂る坂道はどう考えても人間様の行く場所じゃあありません。だあれも通らない山の中です。いつ熊くんにあってもおかしくありませんし、遭遇したら必ず人間様の負けです。そこでiPhoneのmusicをフルボリュームで流すことにしました。わたしはカントリーフレイバーの香るアメリカン・ロックが好きでiPhoneの中にはその手の音楽が詰まっています。ザ・バンド、ジャクソン・ブラウン、エミルー・ハリス、グレイトフル・デッドなどを熊よけに流すことになるとは若い頃は考えもしませんでした。
熊くん来るなと念じながらクマザサをかき分けて、アメリカン・ロックとともに道なき道を登るのはスリル満点ではあります。尾根に出ると左の谷を越えて恵那山の威容が見えてきます。ここはクライミングヒーロー、田中陽希も歩いた道だそうです。