あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。

元日の朝に30年近くずっと続けてきた伊勢参りですが、昨年は残念ながらコロナ禍でできませんでした。でも今年はおかげさまで伊勢神宮参拝を再開できました。

年が明け2時間あまり経過した早朝は晴れ。空気がキンと冷え切ったなか、近鉄名古屋駅までは夫婦で自転車をこいで行きました。元旦は24時間運行している近鉄特急に乗って4時半前に着いたのは伊勢市駅。そこから外宮さんとよばれる農耕の神様、豊受大神宮へは徒歩10分。漆黒の闇の中、玉砂利をふんで神域に向かいました。二礼二拍手一礼、すべての日本の民が食うに困らぬよう祈願してから内宮さん、伊勢神宮と呼ばれる正式名称「神宮」に向かいました。

神宮前の五十鈴川にかかる宇治橋の鳥居前には鳥居の間からでる初日の出を見る好位置をキープするため人垣ができていました。それを横目に宇治橋を神域に向かって歩きます。玉砂利を踏んで進むと、人々が大きな焚き火をしています。キンと冷え切った身体が忘れていた火の暖かさを思い出します。

内宮の参道では参拝者のために焚き火。しばし暖をとる。

手洗い処はコロナ禍で柄杓が撤去され水が出て柄杓なしでも手が清められるよう改良されています。太い杉並木の間をしばらく進むと本殿前の巨大な石積みの階段にでます。それを一段ずつゆっくりのぼり鳥居をくぐって本殿の前に着きます。

神宮本殿前の石段を登る。

深々と二礼二拍手一礼。中国がさらに力を増し、台湾を脅かし、北朝鮮が核軍備をする厳しい状況の東アジアですが、日本の民が今年一年、平和に安寧に過ごすことができるよう祈念いたしました。

最高の神域に行くには黒のロロピアーナタスマニアン150で正装して。

本殿に参拝した後、荒祭宮と五十鈴川支流島路川にかかる橋を渡り、風日祈宮に。空には大きな北斗七星。古代の人もこの景色を同じように見ていたはずです。風と雨、つまり自然の天候を司る神が宿る社はとても簡素で姿を見るだけで心が洗われます。ここを参って帰路につきました。名古屋に戻ったのは朝8時半でした。

風日祈宮に向かう橋
風日祈宮前橋の空に輝く夜明け前の星たち。
小さいながら美しき風日祈宮。
帰途、四日市、桑名周辺は雪
午前8時半には名古屋に帰還しました。