ゴルフ場が日本で初めて出来たのは明治36年(1903)。英国人ASグルームが築いた六甲山の神戸ゴルフ倶楽部でした。そしてその10年後、大正2年(1913)九州の夏なお涼しいリゾート地、雲仙の高台に築かれたのが雲仙ゴルフ場。神戸ゴルフ倶楽部がメンバーシップに対して、ここは日本最初のパブリックコースとなりました。先週、長崎にある当店が40年来お願いしている縫製工場で打ち合わせをするついでに、あこがれの雲仙ゴルフ場に出かけました。福岡から九州高速、そして長崎道に入り嬉野を経て大村湾を右手に諫早インターまでほぼ2時間。そこから一般道で左は有明海、峠を越えるとこんどは橘湾が右手に。九州の雄大な地形と景色を楽しみながら雲仙の高みを目指します。ワインディングロードをどんどん登っていくと雲仙温泉街、仁田峠方面に曲がると雲仙ゴルフ場はすぐでした。

簡素な鉄筋のクラブハウスの2階でまず昼食をとり、一番スタートに向かいます。雲仙ゴルフ場は妙見岳の裾野の傾斜に築かれた9ホールの構成。パー3が3つ、パー4が3つ、パーー5が3つ。ハーフで約2950ヤードを2度回ります。コーライにベントをオーバーシードしたグリーンが2面あり、その日のスティンプメーターは9フィート。まずアウトは白マークで打って白旗のグリーンを狙い、インは青マークからで青旗のグリーンとなります。一番は右に池、グリーン前にクリークが流れる平らなロングでまず無難にパー。カートはコースに乗り入れだから楽ちんです。二人でサクサクまわるからハーフで一時間15分くらい。トラップやハザードも多くなくフェアウェイも十分広いコースなので、レーザーの距離計さえあれば初めてでもスムーズに回れます。12時半のスタートなのでハーフしか行けないかなと思ったらワンラウンド終わったのが午後3時40分。

100年前はクラブも木のヒッコリーシャフト、ボールはガッタパーチャという粗末なもの。それを使ってニッカポッカスタイルで楽しんだのでしょう。創立当時の生き証人は誰一人はいませんがゴルフ場は青々とそこにゆったり存在していました。

クラブハウスから眺める9番18番ホールのグリーン
開場の頃はこれでグリーンの草刈りをしていました。
わくわくしながら一番ホール前でパチリ
4番ホールは妙見岳に向かって打ち上げ。コースにもカートが入れるのでラウンドも楽ちん。
広くてのんびりした良いゴルフ場です。