さくら愛でるところ(2024/4/6)
若い頃は、春になっても桜を愛でる気持ちなどなくそれこそ花より団子。しかし齢65を過ぎる今は、一年風雨の中、静かに耐えて一週間だけ花を咲かせそして散っていく桜の花を愛おしく感じます。人はそんな桜の姿を人生になぞらえます。もう30年も前のおはなし、父のがんがわかって入院したとき病室から近くの鶴舞公園まで桜を見に連れ出したとき、あと何年みられるかなあという父のつぶやきを忘れられません。
名古屋に住んでいても市内の桜の名所をちゃんと行ったことがあるかと言えば、人混みの苦手な私は、近所の名古屋城周辺を散歩するだけでした。今日の早朝、思い立って瑞穂運動場近くの山崎川に行ってみました。早朝は公営駐車場も閉まっていましたが、コインパーキングにクルマを入れて、山崎川に沿って歩いてみました。早朝は混雑もなくランナーや近所の散歩をする人、大きな自慢のカメラを抱え桜を撮影する人くらいで、静かにゆったり桜を愛でました。
周りに住む人たちは毎年こんな素敵な桜を楽しめるんだと羨ましく思いながら、日本は住んでいる街ごとに桜を楽しむところがあり、この国の良さを新たに感じました。日の本や あまねく里に吉野あり。