住む地方によって行く名所、観光地が違うんじゃないかと思っています。たとえば関西の人にとって、秋にはススキが一面の曽爾高原はポピュラーですが名古屋の人には知られていません。また名古屋にとって、日間賀島はポピュラーですがきっと関西の人には知られていない気がします。

歴史の教科書にも登場し世界遺産でもある仁徳天皇陵はもちろん誰でも知っています。決して不便な場所ではないですが、たぶん名古屋人はあまり行ったことがないでしょう。先週木曜日、関西に行く機会があり、夕方に用事で午前午後と空いていたので、堺市の仁徳天皇陵を目指しました。

新大阪から御堂筋線で天王寺駅まで行き、JRに乗り換え三国ヶ丘駅で下ります。三国ヶ丘駅に降りると住宅地の間から森が見えました。まずそのあたりだろうと思って歩を進めると眼の前ににもう小さな古墳がありました。今日一日は古墳萌え。そこからすぐ仁徳天皇の周りのお堀がずっと続いています。春ののどかな空気のなか、ずっと続くかのようなお堀のまわりを歩くことしばし、やっと角にでました。左に曲がると国旗がはためくのが見えそこが仁徳天皇陵の拝所。眼の前に大きな大仙公園があります。その名前は仁徳天皇陵の通称大仙古墳に由来します。

三国ヶ丘駅から歩いてすぐで仁徳天皇陵の周りのお堀。
仁徳天皇陵堀の周りに桜も残る。
15分ほど歩いて正面のお堀にでました。
正面といっても前方後円墳の四角い方の正面。ここに拝所があります。
正式名称は仁徳天皇百舌鳥耳原中陵
ボランティアの解説員さんに丁寧に教えていただきました。感謝です。
上空からの写真はこんな感じ。左のほうに拝所あり。
青空にはためく日本国旗を仰ぎ見る。

公園のカフェに行くとレンタルのアシスト自転車を見つけそれで広大な公園と古墳群を散歩することにしました。仁徳天皇のご子息、履中天皇陵も訪問。自転車のおかげで効率的に回ることができました。

仁徳天皇陵前の大仙公園に咲くシバサクラ。
履中天皇陵の周りには桜も美しく。
履中天皇陵は日本第三位の大きさ。仁徳天皇の御子息だそうです。
履中天皇陵の拝所

堺市立博物館もとても充実していて、ボランティアの解説員さんに親切に教えていただきました。今から2000年近く前、ガソリンや電気で動く建設機械もない中、どうやってこんな大きい古墳を作ったのか考えるとちょっと楽しくなります。墳活な1日。そのあと千利休、鉄炮、自治都市で知られた堺の街を自転車で巡り、帰路に着きました。

仁徳天皇陵の丸い部分の一番上に副葬品とともにこんな石棺が埋葬されています。堺市立博物館にて
このあたりの古墳からこんなすばらしいデザインのベルトが出てきています。堺市立博物館にて