ビスポークはAIで自動化できるか。

1月13日と14日両日でピッティイマジネウォモで私と妻で撮影した画像は600枚に及びました。いつもその画像群からおしゃれな人を選びネットに掲載する形への修正とトリミングにはマックの前に座って3〜4日かかります。今回チャットGTPでこの作業の手助けはできないかと、テスト画像でいろいろプロンプトを組んでみましたが結局はこの作業は私の感性だよりでしかできないという結論に至りました。

オーダーメイドの自動化はいろいろな人が試みています。かつては前澤氏ひきいるゾゾが大きな点のついた長袖シャツを撮影して採寸しようという試みで、無料で点々のシャツを配布するという壮大な事業がで行われていましたがその後、話をあまり聞かなくなりました。ただAIが進化したら将来採寸サイズ指定などフィッティングの自動化はできる気がします。今回ピッティイマジネウォモの2階ではビスポークの自動化についてのブースがありました。服地のドレープ感などディスプレイ上で見られるなどおもしろい企画もありました。ただこれなどは現物の服地があれば済むなんですが。

テーラーを超えて、新しいサルトと銘打ったブース。
数値を入力しただけでドレープ感がわかるそうです。
自動化して縫わずに仕立てたスーツ。まだまだな気がします。

現在、製図、裁断はCAD,CAMで自由度はテーラーと同じレベルまで、正確さについてはテーラーを遥かに凌駕するレベルまで自動化しています。過去は格子柄(チェック)は裁断自動化できなかったのが今は可能になりました。工程ひとつひとつは専用ミシンで自動化できているものもありますが、50以上の工程すべてにオペレーターさんがひとりずつ付く必要があります。自動化とは程遠く、合理化したハンドメイドというべきでしょう。プレスに至っては、オペレーターさんの勘と独自の技術が必要です。独自の技術は今でも柴山登光先生の直接の指導に基づいてやっているところです。ビスポークのスーツ作りがAIで自動化することはまだまだ遠い将来のことなんでしょう。

ジャケットとパンツスタイルの基本はクラシックスタイル

ジャケット&スタイルはピッティイマジネウォモでもいちばん多いでしょう。自分自分で楽しんでいるとはいえ、基本はクラシックスタイルです。独自のセンスの中に歴史への敬意が感じられます。どうぞご覧になってご自身の着こなしにお役立てください。

かわいいチェックのジャケット、前カットがラウンドになっています。
オシャレ度高いストライプのジャケット
ピンクは案外クラシックスタイルに沿った色
ジャケットは基本的にスーツの上着より丈が短いのが原則です。
ヴェルヴェットとコーディロイをよく見かけました。
ホワイト、ナチュラル系パンツならジャケットは確実に引き立ちます。
ボルドー系ジャケットのおふたり
左の人は長めのジャケット、右は短め。やはり短めのほうがバランスが良い。
黒ぶちの眼鏡と黒のタートルで知的に。髪型もいいですね。
ニットのジャケットでもちゃんと胸にチーフ挿してます。
おしゃれを楽しむ方です。
ネイビージャケット、シャツ、ネクタイ、ストール、チーフ。落ち着いた着こなし。
ジャケットと同色のパーカーを合わせたアイディア
大柄な方なので、ヴォリュームのあるスニーカーも悪くありません。
細めのデニムにサイドゴアのブーツ。ワイルドなクラシックスタイル。
同じ色ですが素材違いのジャケット&パンツ
難しいプラムカラーをデニムシャツで中和する着こなし。
ライトベージュのストライプジャケットとタートルをあわせて
今年はコーディロイ素材のジャケットが多かった気がします。
このくらいジャケット丈が短くてもアリです。
ホームスパン素材もよく見かけました。
独自のセンスで仕立てたジャケットですがけっこうクラシックにも見えます。柄でしょうか?
確信犯的着こなし。ダウンジレとジャケット素材の柄はぜったい合わせています。
タータンチェックのジャケットですが着こなし極めてクラシック。
ブラウンチェックは合わせやすいデザインです。
ロングジャケットをコートとして使っています。
ボールドなモノトーン素材をダブルで
ジャケットとジレを揃いで仕立てています。