おさまりかけたコロナ禍でしたが、また感染者が増えています。重症者やお亡くなりになる方があまり多くないのが救いではありますが、心配の種は尽きません。エンターテイメントのしごと、観光業などの苦境が伝えられていますが、大手アパレルメーカーやブランドの破綻などわれわれ服飾を扱うものの苦しい状況です。これからはもうテレワークでイベントもなくなり人に会うこともなくなるのでもう服はいらなくなるかもと悲観的な思いにかられる夜もあります。
しかし衣食住はヒトが人間らしく生きるための基本でもあります。ひとはパジャマのみで暮らすわけではありません。いつになるかはわかりませんが、人々こころおきなく人に会い、ともに喜び合う日はかならず戻ってきます。その時はパジャマではなく、自分のDIGNITY(尊厳)を高める服を選んで着ていくはず。
私自身「服への愛」が強すぎるのか、このコロナの夏も当店でスーツ、ジャケット・シャツをいくつか仕立てて、その上、他のセレクトショップでもパンツを数本買い求めました。服を着るということはエンターテイメントにも似て、幸せと直結しています。誰に会うわけでもなくがそれを着ていることで、すこしはコロナの憂鬱を忘れ、幸せな気分に浸ることができるから。
まだまだコロナの影響が残っていくと予想されますが、わたしどもは「いい服を着るしあわせな気持ち」を売っているつもりです。だからこの秋冬にむけて、新しいスーツ、ジャケット素材やおしゃれなアイテムを買い付けてきました。昨日もイタリア中部アレッツオから素敵なアイテムが届きました。これからずっと入荷の時期が続きます。そして8月の下旬にはオーダーサロンタナカが集めた新しい秋冬素材がそろい、オーダーいただけます。正確な日にちがわかりましたらまたこのブログでお知らせいたします。楽しみにお待ちくださいませ。