おかげさまで母はワクチン接種を2回済ませました。われわれはまだですがとりあえず安心です。母もずっと家にいるのでストレスも溜まっているだろうと先週のお休みの木曜、ドライブに誘いました。
名古屋は6月なのに摂氏30度越えで朝からカンカン照り、涼しい場所を求め午前9時ちょっと前出発。あてもなく情報も調べずにうっかり東海北陸自動車道のつながる一宮インターに向かうと工事で大渋滞。これを抜けるのになんと1時間かかってしまいました。大きなタイムロスで遠くに行くのは無理と諦めましたが、その後はスムーズにとりあえず景色のいいところに行こうと平湯を目指します。平湯バスターミナルには12時10分着、上天気で山も美しくここまで着たなら上高地に行きたくなりました。上高地はマイカーでは行けず乗り合いバスかタクシーで行くしか方法なし。平湯バスターミナル上高地行き00分発のバスには間に合いませんでしたが、タクシーを探したら、なんとコロナ禍でターミナル常駐のタクシーはなく高山か神岡から呼ぶから1時間かかるとのこと。上高地行きの夢潰えるかとがっかりしましたが、安房トンネルを越えた沢渡ならタクシーはあるかもとピンときて電話で問い合わせたらあるとのこと、トンネル抜けて沢渡まで20分たらず。沢渡茶嵐駐車場でクルマを止めたらタクシーはすぐ見つかり、勾配の急な釜トンネルを抜けるとアナザーワールドの上高地へ。
最高の天気で温度は20度ほど清涼な空気に満ちています。クリアに澄み切って目に入る大正池には大感激。しかし花より団子の凡庸な衆生は上高地帝国ホテルに向かいます。以前、西穂高独標から帝国ホテルの赤い屋根を見て、次の日ここをめざしたことがあります。レストランはとても人気があり、シーズン中は多くの観光客でにぎわい、入り口には行列ができるほどですが、コロナ禍のせいかこの日はすぐに入れました。さすが帝国ホテルの美味しい料理と心のこもったサービスで母は大満足です。
食事をしたら腹ごなし。いい空気を肺に一杯吸いながら木道を通り、しばし歩くと上高地では銀座にあたる河童橋に。いつもなら人で一杯なこのあたりですがコロナ禍の今外国客からも極端に少なく、人の姿もまばら。でも天気が最高でお客の少ない上高地はわれわれにとっては神の恵みともいうべき。
母は上高地には19才結婚直前に高校時代の友達4人で来たそうです。その中の一人は他界したのですがそのときは河童橋の近くでテントを張ってキャンプしたそうです。それから65年の歳月を経ての上高地。感激ひとしおの母でした。