7月20日エルメネジルドゼニア社のシルク素材のプレゼンとランチパーティに招かれたので東京に出張した。
ゼニアのプレゼンは昼に青山一丁目ロイヤルガーデンで開催との事だったので、この日から始まった 「空海と密教芸術展」を見に東京国立博物館に朝の9時半開館をめざして台風のなか出かけた。東京国立博物館は大好きなので本当はゆっくり見たいが時間がないので今回はこの空海と密教芸術展に集中する事に。わたしは神社仏閣教会にはよく行くが特に弘法大師空海のことが好きでおりを見ては真言宗の寺院を参拝したりしている。今回は希代の書家といわれる弘法大師の真筆数点と当時最新の教えである密教を中国から請来した際の品物、仏具、宝物などを直接見る事ができて本当に感激した。時間はあっという間に過ぎ、エルメネジルドゼニア社の会場へ向かった。
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7月20日朝つまりこの展覧会一番乗り。平成館で開催。ぜったいおすすめです。

今回のエルメネジルドゼニアのプレゼンはゼニア社がシルク織物工場のNOVARA社を買収したのでNOVARA社の製品を日本マーケットに紹介するということだった。すこし前ゼニアはカシミヤやタッサー織りで有名なアニオナ社を買収した。このたびNOVARA社を入手することでウール=ゼニア本体、カシミア=アニオナシルク=NOVARAという高級素材全体の供給体制ができあがったわけだ。NOVARA社のドッピオーニとよばれるジャケット素材、10ミクロンのスーツ素材などを担当者が説明していった。今回はゼニア社と長く取引のあるテーラーそしてセレクトショップ、アパレルメーカーのバイヤー、プレス関係者が相招待された。エルメネジルドゼニア織物部門の社長フランコ氏、マウロ氏、そしてノバラ社の担当者が震災後、放射能汚染で外国人が去っていってから4ヶ月経過したがまた日本に来てくれて私自身とてもうれしく感じ、感謝の気持ちを伝えた。 彼らは日本の復興を信じているしいまだ世界の重要マーケットのひとつだと言ってつよく握手してくれた。フランコ氏はじめイタリア人3人はノバラ社のシルク100%10ミクロン素材でスーツを仕立て着ていたが特にフランコ社長はすてきな焦げ茶無地(イタリア語でマローネ)に濃紺無地のネクタイ。着こなしがすてきなので写真をとらせていただいた。感謝。
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エルメネジルドゼニア社フランコ社長と店主。かっこいい方である。

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フランコ氏はまさに着こなしのお手本。焦げ茶無地のシルク100%スーツと濃紺無地ネクタイ、小紋のシルクポケットチーフ。Vゾーンに注目。スーツが無地、ネクタイが無地なのでストライプのシャツが際立ちます。

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フランコ社長は時計集めが趣味。これはスポーツマンらしくパティックフィリップのアクアノート。

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おともだちでもある神戸の名店小林洋服店のご主人、ノヴァラ社スタッフ、店主。ちなみに当店製作サファリジャケット着用。
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Mens EX連載でも知られた「きーちゃん」ことジョンフォード北川さんもテーラー仲間。