秋冬の服地、スーツならウーステッド、フランネルなど、ジャケットならツイード、カシミアなど触っていてわくわくする。洋服屋としてとても楽しい。今朝航空便でイタリア、ピエモンテ州クアローナにあるロロピアーナの工場から秋冬物の第一陣が届いた。まだまだ寒いことしの三月にちいさなサンプルを見ながら選んだものが織物工場で反物に織りあがり航空便でとどいたのだ。
服地を仕入れるには3種類の方法がある。
1.工場で織り始める前にサンプルを見て選び、一反(巻物)単位でオーダーする。
2.工場で織り始める前にサンプルを見て選び、スーツなど一着単位でオーダーする。
3.秋冬シーズン中にブック状になったバンチサンプルを見て選びスーツなど一着分単位でオーダーし航空便でとりよせる。
全く同じメーカーの同じ服地でも「買い方」によってコストは変わる。一番安いのは1で、3のケースだとバリエーションを揃えるためメーカーが何百種類も在庫を抱える必要がある上空輸コストも高いから1とくらべて価格は倍以上になる。 当店でスペシャルプライスとなるのは1の方法で購入した素材でやはり選び抜かれた良い素材がとてもお求めやすいプライスになる。
また服地をオーダーする時ロロピアーナのスタッフとピッティウォモの情報と併せて十分にミーティングしながら決める。そのため最新のハズレのないデザインの服地を選ぶことができる。
これからロロピアーナの第二陣、三陣、エルメネジルドゼニア、ドーメルなど8月中に入荷してくる。 今回は第一陣。今年の秋冬の全コレクションはすこし秋風を感じる8月末にはそろいスーツ、ジャケットのオーダーを承ります。そうなりましたら当店のウェブサイトで告知いたします。ご期待くださいませ。
このような状態でイタリアから空輸。テープもちょいとおしゃれな感じ。
今日入荷した素材。8月にはどんどん入荷します。