広島旅行2日目、電車で朝、呉市を訪れた。呉はかっては軍港で昭和高度成長期重工業で日本を支えた町である。そんな工場群を眺めたり大和ミュージアム、海上自衛隊てつのくじら館で潜水艦の中に入ったり。20年前からのテーラー仲間尾州屋羅紗店の沼田さんとの再会をよろこびそして呉のあたらしい名物である「冷麺」を楽しんだ。
今晩は「たこつぼ」の息子さん田中庸介くんの店「葛」に出かけた。庸介くんは大分の料亭で修行のあとたこつぼに入り研鑽を続けて来た若き料理人。そして自分の理想の店をめざし3年前「葛」を開店。それを聞いていたのでぜひ行ってみたかった。たこつぼ同様場所は広島のどまんなか、三越のすぐ近く胡町の古い民家を改造した店はとてもおしゃれでヨメもむすめも大満足。割烹をベースにしながら女性が喜ぶしつらえになっているのがいいね。彼はまたおじいちゃん、おとうさんから才能を引継いだ魚の目利きで良い素材を本当に良く知っている。極上素材でおしゃれな料理を仕立てちょっとずついろいろ出してくれる。そんなしつらえに味にうるさい広島人も大満足。その上ソムリエさんもいていいワイン、いいお水、いいチーズを揃えている。まだ3年目なのに広島でもグルメや若い人のあこがれの店に育ってきた。
- 「葛」(かずら)〒732-0021 広島市中区胡町3-28 営業時間18時~深夜1時 電話082-545-2355
テーブル席とカウンター。天気のいい日には外でいただくことも。
すずやかに夏野菜のゼリー寄せ
野菜の旨味を凝縮したスープ 胃にしみわたる。
サカナはシャルドネと合わせたいとわがままを言ったらシャルドネグラスがでてきた。
鮎をタデ酢で。
瀬戸内海の海の幸をお造りで。
店主の田中庸介くん。良い男。
わたし、むすめ、息子の大好物。コヒツジのロースト。