服地を見て出来上がるジャケット、スーツをイメージすることはなかなか難しい。テーラーである私はいままで数を見ているので服地を見ると出来上がったイメージはすぐ浮かぶ。しかしお客様はそうはいかない。なんとか説明してイメージを膨らませていただく以外にないかなあとも思っている。エルメネジルドゼニアのアンテプリマ(内覧会の意味)というブックは服地と出来上がり写真を載せたサンプルブックでこれはお客様に出来上がりを想像しやすくするために発行している。
しかしお客様でもオーダーに慣れてくるとイメージがすぐ浮かんでくるものだ。若きオーダーファンのKさんはこのブログを読んでかっこいいジャケットをすぐイメージできたそうで、夏の暑いうちにカルロバルベラのコットンウールカシミアのロイヤルブルーでオーダーいただいた。そして結果とても素晴らしいジャケットが完成した。本日Kさんの許可を得てこのジャケットの写真を公開いたします。
この服地で作りました。厚さ、手触り、表面感、色、光沢などで出来上がりはがらっと変わるのだ。
くるお客様ほとんどほめていただくこの出来上がり。わたしもとても満足な仕上がり。