ヨーロッパの男とレストランなどで話すと服飾談議になることがある。
どういう着こなしが正統、クラシックかというのがそのテーマとなる場合が多い。昨日のブログに書いた御幸毛織奥村社長も英国ヨークシャーに住んで、しょっちゅう英国人との服飾談議をこなしてきたとおっしゃていた。会食当日社長の着用スーツのVゾーンつまりシャツ、ネクタイ、スーツは当然ながらまさに正統の2種がストライプ一種が無地だった。

そんな社長にわたしがいままで疑問に思っていた一つを質問した。それはネクタイとポケットチーフを同じ柄にすると野暮ということになっているがその理由はという質問だった。 デパートではチーフとネクタイのセットを見かける事があるがなぜこれが野暮なのかは長年の疑問だった。その僕の質問に奥村社長は明快に答えていただいた。

つまり
ネクタイとチーフはその「コーディネイト」の妙を楽しむものであり、同じ柄にすると「コーディネイト」を放棄しているということで野暮になる。
とのこと。疑問が氷解した夜だった。