昨日、PTAのお手伝いで鶴舞公園(つるまが正式なのに変換しない!)の名古屋市公会堂に出かけた。名古屋市公会堂はロイヤルアルバートホール、カーネギーホール、フィルモアイーストなどと同様に我が「聖地」である。40年前、すでにビートルズは解散していたがロックは恋愛や暴力だけを歌っていた訳ではなく深遠な詩の世界や技巧、精神性の高さなど知性を兼ね備えた音楽となっていたのにかかわらず無知な大人からは不良の音楽として誤解を受けていた。ロックの側にもコンサートの最後には椅子の上に立ち上がって踊り椅子を壊していたなど問題があった事も事実だった。そのためロックのコンサートには当時できたばかりの金山市民会館、テレビ塔東の愛知県文化講堂などは使わせてもらえず、ロックはすべて名古屋市公会堂か音の悪い愛知県体育館。名古屋市公会堂ではユーライアヒープ、ディープパープル、ウィッシュボンアッシュ、ジェイムズテーラー、デビッドクロスビー&グラハムナッシュ、亡くなる直前のローウェルジョージ率いるリトルフィートなどは伝説のライブとなった。コンサートもけっして安くはなかったが親に泣きついて出してもらった。当時主催者だったCBCにコネのあるお金持ちの友人達はいつも最前列に陣取っていてうらやましくってしょうがなかった。 そんな思い出深い公会堂にスーツ姿で座っている事なんてロック少年だった頃は想像もしなかった。
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久しぶりにでかけた名古屋市公会堂
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若い頃はこの階段に立ち、このコンサートにはどんな女の子がくるんだろうとながめていた。
今日は水曜休みで昼からおふくろを誘って伏見ミリオン座に映画を見に行った。僕独り見に行っても1800円、50才以上のペア割引なら二人で2000円なのでだれかを誘ってもほとんどおんなじなので母を強引にさそって家と伏見と近い距離だったが雨が降っていたのでタクシーでミリオン座に行った。映画は「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」 。映画を見ると予告編も見るので見たい映画がだんだん増えてくるのがまた楽しいところだ。2月3月は見たい映画が目白押し。この映画は人生の半ばを過ぎた中高年の数人がインドの街の朽ち果てたようなホテルで共同生活をするというストーリ。内容はおはなしできないがとてもいいハナシで見終わった後、ちらっと隣を見たら母は涙を流していた。映画館をでると、伏見の街には春の気が満ちたさわやかな空気と青い空。家に帰る足にはすこしスキップのリズムが加わっていた。
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枯れた木でも空の色がだんだん春めいて来た。