昨日、今シーズン大活躍の球界最年長投手のご来店でドーメルトロピカルアマデウスで仕立てたスーツ２着納品した。どうみても30代としか見えないくらいめちゃくちゃ若い。できたスーツをとても気に入ってくれて「ここの店はセンスが良いから。」とか「最近はタナカさんのスーツしか着ていない。」とかもうすごく嬉しい言葉をいただいた。これからも期待に応えるべくがんばらなきゃ。
今日から当店の社員になったペンホールド君。娘が店のおみやげに買って来てくれた。
メンズファッションはさまざまなアイテムがあるがオーダースーツというのはメンズファッションのヒエラルキー（階層）の中では最上位に位置すると考える。 だからオーダースーツは存在自体エレガントなもので決してチープであってはいけないといつも考えている。素材もウール、シルク、コットン、リネンなど天然素材100％で選ぶべきだとおもっているし当店ではすべてのスーツに裏地はチープなポリエステルを使ったりせず天然由来のキュプラだけを使っているし、ボタンもプラスチックのボタンは使わずに天然原料である「水牛」「象牙椰子（ナット）」「貝」を使う。よく天然ボタンは割れると言われるが、そうかといって割れない事を重視してプラスチックなんかを使いたくないのは代替品であるプラスチックボタンを使う事でスーツ全体がチープな印象になるから。クリーニング屋さんにだす際、ボタンをホイルでつつんでねと言えばかなり割れなくもなる。ナットボタンは象牙椰子といわれる非常に堅い木の実から作られる。今日からいままでより3色追加（青丸のついたボタン）して選択肢を増やす事にした。ベージュのジャケットなどに使いやすいも401、焦げ茶のスーツ、じゃけっとに使いやすい406、ダークグレーのスーツに使いやすい905を追加、ボタン選びにすこしでもはばが出来るようにした。お客様からよくオーダーサロンタナカさんのスーツはリーズナブルですねと言われる。それはあくまで夫婦二人で経費をかけずにやっているからであってけっして安物を仕立てる気持ちはなくあくまでエレガントさを追求したい、この秋冬も。
象牙椰子そのままの色を活かした401 焦げ茶の素材に使える406
チャコールグレーに合う905
これがナットボタンの原料である象牙椰子の木の実。
