先日、アンティーク家具をながめに家具屋さんに立ち寄ったら素朴な色柄の敷物が目に入った。 それはギャッベという絨毯だった。ペルシャ語で目が粗くて毛足が長い絨毯を意味して イラン・イスラム共和国の南西部に位置するシラーズ州を遊牧する部族カシュガイ族などによって織られる遊牧民の手織り絨毯だそうだ。もともとは、山岳地帯を移動する彼らの生活の中で、羊の毛をざっくりと織ってふかふかに仕上げて、ベッドとして使うために織られてきた手織り絨毯で、羊毛を草木でつくられた染料で染めた色合いでとても自然でうつくしいものだった。いままで試着のパンツやシャツを着替えていただく試着室の敷物はコンランショップで買ったコットンのものだった。コットンよりやはりウールの素材のほうがぼくの仕事にとても縁があると常に感じている。足を乗せた感触もとても優しいのでちょっと値は張るが、このギャッベの絨毯に換える事にした。柄はギャッベの絨毯で一番代表的な生命の木(tree of life)という文様を選びまるで夏のゴルフリンクスのフェアウェイのような緑色をを選んだ。着替えの時間も楽しんでいただけるように。
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当店に仲間入りしたギャッベの絨毯

先日ポールマッカートニーのライブにいってから頭のなかからポールの音楽が離れない。ポールマッカートニーのライブがおわってしまってぽっかり心に穴が空いてしまうことをロスマクとかなんとかいうらしいがわたしにはボールと彼の音楽に直接遭遇した喜びの余韻の方が大きい。コンサートの前に「NEW」というニューアルバムを買った。最初はまずまずの出来だと思っていたが聞くたびに良さがにじみ出てくるような味わい深いアルバムだった。ビートルズ解散後のポールマッカートニーのアルバムで持っていないものが欲しくなって昨日アマゾンで探した。BAND ON THE RUNはよく聞いたLPだがそれもCDで買い直した。手に入りにくいもの、例えばエボニー&アイボリーが入っているタッグオブウォーなどを除いて探し8枚買った。
母の死の直後、ビートルズに入り、最愛の妻リンダも亡くし、再婚相手には去られる不幸をものともせずほんとうに数多くの曲を作曲し歌詞も作り上質なポップを歌って、歌って、歌う偉大な男の歌をじっくり聞く事ができて楽しみ楽しみ。ポールマッカートニー名義以外にも覆面の「FIREMAN」というユニットでもCDをリリースしているそうだ。どう考えてもポップスの帝王とは彼の事。
でも高校時代はずっとBAND ON THE RUN一枚のLPで一夏すごしたのに隔世の感あり。
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今日届いた8枚。後ろの3枚は持っていたもの。