スタンダードナンバー、ビートルズならイエスタデイ、ゲットバック、ヘイジュードだろうか。昨日夜、「この日のビートルズ」上林格著という文庫本を読んだ。その中のヘイジュードの章で、この歌はポールがジョンがヨーコにいれあげ疎遠になり寂しげにしていたジョンレノンの長男ジュリアンレノンに捧げた曲だと知った。すでに世界に知られたそのエピソードだと思うが実のところビートルズ本はいままで全く読んでいなかったので、私にはとても新鮮だった。ジュリアンは1987年にニューヨークのホテルで偶然ポールに会ってこの経緯をじっくり聞かされたそうだ。その後ジュリアンはヘイジュードのレコーディングの楽譜がロンドンで競売にでたとき2万5千ポンド(約400万円)で落札したそうだ。おれの歌だときっと思ったのだろう。
スタンダードナンバー、当店でいうと「定番」だろう。ウール100%のウーステッド無地、秋冬ならだいたい300gを越えたくらいで濃紺とチャコールグレーあたりがそれにあたるはず。スーツを探しに来たお客様のなかで何割かがスタンダードなものをお求めになる。先日、一宮市の葛利毛織で買い付けた素材はまさにそのスタンダードナンバーにあたるだろう。葛利毛織の看板である低速織機ションヘルで織り上げた誠実さをかんじるいい秋冬スーツ素材だ。
今回この日本製、葛利毛織のしっかりしたスーパー90`sクラスのウール100%で秋冬のスーツに最適な1mあたり340g前後、濃紺(エキストラダークブルー)無地、チャコールグレー無地、ロイヤルブルー無地の三種類を一反ずつ買い付けました。オーダーサロンタナカはこれをスペシャルププライスでオーダーをうけたまわります。手触りはもっちりしたうえ安定した良い素材です。当店で現物をご覧になってお手に取って素材感をお確かめになった上オーダーくださいませ。
いままで当店でオーダーいただいたことがあり採寸データのある方はお電話、メールでもオーダー承ります。