水曜日の休みは前日Sさんのしらせを聞いた事で眠りが浅くなり朝早くおきてしまった。その想いをブログにしたためて書き終えた朝、かねてから予定していたエルビスコステロのライブに行くため東京行きのぞみに飛び乗った。ライブは夜なので昼間は空いている。空いた時間を過ごすには美術館に行くに限る。価値の高い美しい絵と時間を共有できるのが好きで今回もネットでしらべ八重洲にある「カイユボット展」が開かれているブリジストン美術館に行く事にした。ブリジストン美術館は東京駅から徒歩5分の便利なところにあるがいままで大企業の高尚な趣味を自慢される気がして行った事がなかったがいちばん好きな美術館であるウフィッツイ美術館もかっての大企業メディチ銀行のコレクションなのだから美をみることに素直な心になって気にせずでかけた。今回のカイユボットは印象派といわれているが名前は知らなかったので入り口でオーディオガイドを借り解説を聞きながら展覧会をみることにする。カイユボットは当時まだしられていなかった印象派の画家を金銭的にささえ印象派の展覧会も開催し自身も印象派の画家のひとりとして活躍していた人、1990年頃再評価されたらしい。彼が活躍するすこし前に写真が普及し始め、写真を活用した斬新な構図の彼の絵に目をうばわれた。カイユボットが活躍したパリの街を解説する展示もあり3年前一度だけ訪問したパリのオペラ座近くの風景を思い出した。モネ、ルノワールなどよく知られた印象派の画風とも違う真摯な画風で好感の持てる画風だった。点数も充実していて時の経つのも忘れ、絵画の世界に浸った。
ブリジストン美術館にて
エルビスコステロは六本木に新しくできたライブシアターであるEXシアターでのライブ。オールスタンディングで腰への負担を考えてスニーカーをはいて出かけた。入場番号順とのことで早めに開場についたら着席の指定席に変更だという。50も半ばのわれわれには大歓迎だ。それまであまり知らない六本木の裏道を散歩したり麦酒を飲んだりして開演までの時間をつぶす。会場のEXシアターの入り口で500円の飲み物券を強制的に買わせられるが飲みものを席には持っいくのは禁止とのこと。テレビ朝日の経営らしいがこういうクラブは飲みながら見られるのが楽しいのに正直言ってわかってないなあ。席に着くとステージ上にはバーカウンターや巨大なルーレットなどヨーロッパの古い遊園地を彷彿とするものが置いてある。なんだか楽しくなりそうだ。先月見たポールマッカートニーとエルビスコステロはいっしょに曲もつくったりする音楽友達で音楽テイストも通じるものがある。前回コステロのライブを見たのは実は震災の10日ほど前で約1000日前になる。ぼくもコステロもどう変わったのか、それを思うと感慨もひとしお。コステロの渋い歌声とギターを堪能した六本木の夜だった。WOWOWでもライブの様子は放映されたようだ。
エルビスコステロのライブが始まる前。ステージの上にルーレットが。
バックはジ・インポスターズで。