「知らない町を歩いてみたい。どこか遠くに行きたい。」と永六輔が歌ったように 行った事のない町や国に行ってみたいという気持ちは多くの人が持っているのだろう。昨日は定休日、まだまだゴルフには寒く、なにかする予定もなかったがずっと家でぐずぐすするのもつまらないと朝、寝床で考えていた。日帰りで行ける町でいままで立ち寄った事がないところはどこだろうと思いめぐらせて、そうだ尾鷲に行った事がないと気づいて寝床から飛び起き、服を急いで着替えてデジカメとipadをもってクルマに乗って出かけた。東新町でガソリンを満タンにして、東新町の名古屋高速入り口から向かった。電光掲示板に名港方面渋滞とでていたがタカをくくって伊勢湾岸道路に入ったら事故のため大渋滞。名港トリトンの橋の上をほんとうにほとんど止まっている状態。でもあの名古屋港の空の上、高い吊り橋の道路で春の天気がいい中ゆっくりぼーっとしていたのもそんな悪い気がしたわけではなかった。とはいえたった3キロの渋滞を抜けるのに50分もかかり、それから東名阪を南にいそいだ。伊勢から向こうにはクルマで行ったことはない。勢和多気ジャンクションから向こうは山並みが高くなる。この近くが日本で一番降雨が多いと言われる大台ケ原なんだろう。この日はPM2.5が多いらしくかすんだ天気だったが折り重なる山のシルエットが本当に美しい。山の稜線が描く風景は場所によってぜんぜんちがい、その眺めの違いでいま自分はいつも住む町を離れ遠くに来た事を認識する。紀伊長島で高速道路は終点、下道を走るが海と山がせめぎあう景色にドライブも楽しい。いくつか峠をこえると最後の高い峠の上から尾鷲の町が見えてきた。尾鷲の町といえば港、まず尾鷲港についたらもう市場は終わっていて、あたたかな陽が射す岸壁には一台のワゴンが止まっていてそのなかで作業員さんが昼寝をしている。春の海、ひねもすのたりのたりかな、という句を実感できるような光景。どんな町かなとクルマでぐるぐるまわり昼飯にありつこうと開いている店を探すがなかなか無い。JR近くにお寿司屋さん「和幸寿司」を見つけ、地物の魚を握ってもらった。おやじさんに尾鷲でどこを見れば良いですかと聞いたら熊野古道センターが良いとことでそこに出かけて行く。そこは眺めがいい場所に建っていて尾鷲の町とまわりの山々が一望できる。周りに山がそそりたちそこにある町と入り江、そして火力発電所それが尾鷲の町だ。館内には熊野古道の歴史、文化が展示してあり興味深く見せてもらった。せっかく世界遺産に登録された史跡なのだから一度は歩いてみたいものだ。近くに夢古道の湯という海洋深層水を湧かした風呂があったので入ってみる。露天風呂は酸性の湯とアルカリ性の湯を交互にはいり温泉ではないが深層水のミネラルのおかげか身体があたたまる。そんなことをしていたら2時を回ってしまった。帰らなければ夜になってしまう。家路につくまえにサカナでも買おうと国道41号沿いの「おわせお魚いちばおとと」へ。ここでけんけん鰹をみつけ半身購入。家でいただくのがたのしみ。帰りはスムーズで2時間15分で家に着きました。
名港トリトンは渋滞
尾鷲港に着く。
尾鷲駅ちかく「和幸寿司」で地物のさかなで握り。いい寿司だった。
熊野古道センターから尾鷲港
おととで買ったけんけん鰹を自宅で。最高でした。