このまえ節分会だったのにいくら二月は28日しかないとはいえもう3月になってしまった。この前、お正月だったのになんて時の経つのが早いんだろう。もう一週間が体感的には3日くらいの感じで過ぎて行く気分。今朝は月初めの恒例の墓参を母と雨がちらつくなか向かう。墓地の前にある花屋さんで花を二対買い、当家のお墓まで歩いていく道すがら、遠くに春霞の名古屋の街が見える。雨なのにぜんぜん寒くないということはやっぱり春が来たんだ。2月8日の大雪の日、塩尻から来たお客様が、雪が降れば春が来ますねとおっしゃった。そのときはまったくリアリティがなかったその言葉も今日の気候が証明した。
家に帰り居間を見たら床の間にお雛様の準備ができていた。梅の花も一輪差しに咲いている。春物のオーダーを受けているが2月はあんまり寒かったのでフランネルのスーツの下にジレを着込んでシャツの中には自分としてはタブーであるがそれがわからないようにVネックで9分袖、そして肌色のヒートテックを着ていた。でも今日は素肌に綿のドレスシャツを着て、昨年、娘の卒業式のために仕立てたライトグレーのシャークスキン素材のダブルブレストスーツを選んだ。ライトグレーのシャークスキンは春を感じるといつも思う。2月始めから当店はおかげさまでお客様でにぎわった。そしてその頃オーダーを受けたスーツが仕立て上がり、お客様も納品のためご来店されている。そのスーツやジャケットはちょうどこれから着るのにちょうどいい。
床の間に一輪挿しの梅とおひなさま
桃の掛け軸
玄関にはお雛様のお軸が。女の子はいいね、こうやって祝ってもらえて。