ナポリのお話をつづけよう。それ以前は威厳と格式のある仕立ての英国ロンドンセヴィルロウがスーツ仕立ての総本山だったが1990年以降ナポリ仕立ての再評価により飛躍的にスーツは柔らかくなりスタイルもよくなり着心地がよくなった。だからナポリは洋服屋にとってやはり行くべき場所である。しかしナポリのサルト(オーダー店)にそうそう飛び込めるわけではなし、ナポリは治安が悪く危険な場所として名高いためツアーなどはすべてナポリ市街をスルーしてポンペイ、景色のいいアマルフィなどに行ってしまい個人旅行以外ではなかなか行けない場所でもある。とはいえナポリはローマテルミニからたった一時間あまりで着くし、以前はマッドマックス的ともいわれていた退廃的な駅も近年すっかりモダンに変貌したのでミラノ、ヴェネチア、フィレンツェ、ローマというお決まりの団体旅行を経験されたかたは次の機会には個人旅行でナポリをめざしてほしい。上の4都市に勝るとも劣らない人間的な魅力ある町である事は保証する。ナポリ300万人が住むイタリア第三の都市で通りは人でいっぱいで活気がすばらしくある。スリや泥棒に気をつけてイタリア人からも気をつけてと言われるがいままで5回通っているがおかげさまでスリに遭遇したことはない。(細心の注意は必要だが。)ナポリに着いたらすぐタクシーにのり駅を離れプレビシート広場に向かってほしい。ナポリが好きになるとするならこのプレビシート広場とトレド通りの周辺を歩くのが一番だ。買い物ゾーンのキアイア地区も近いし卵城やカステルヌオーボ、サンカルロ歌劇場など魅力的なスポットがあつまる場所である。

ナポリの魅力その一  お買い物
ナポリ人はまちがいなく洋服が好きな人たち。市街地にならぶお店は洋服関係が圧倒的に多いのは旅行中のブログに書いた。トレド通りからはいった歩行者天国になっているキアイア通り(歩行者天国なのでグーグルで見られないのが残念)を歩くと洋服屋やスイーツ屋が軒をならべ楽しくなってくる。キアイア門をくぐってちょっと行くとこぎれいな並木道となりエレガントなお店も増える。並木が途切れたところを右に曲がるとエルメスなどラグジュアリーブランドが並ぶ通りになり、海の方に歩くとカラブリット通りをへて有名なネクタイ店マリネッラがあるヴィットリア広場にでる。ミラノモンテナポレオーネより洋服好きならきっとこの周辺のほうが魅力的な店がおおいのでないか。
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キアイア通りのおわりはおしゃれな並木道
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チェーザレアットリーニのジャケット地コレクション
ナポリの魅力その二 美術館
昨年行ったカポティモンテ美術館は絵画中心で今回は市街地に近いナポリ国立博物館にでかけた。イタリアでも最大の博物館とも言われている彫刻とモザイクそしてポンペイからの出土品はここの集まっている。巨大なファルネーゼの雄牛など名品が多い。さすがイタリアともおもわせるのはGabinetto segretoつまり秘密の小部屋といわれている古代のあちら関係を集めた部屋が国立博物館にあること。大人のみなさまはちょっとまゆをひそめながら心の中で楽しんみてはいかが?カラヴァッジョの遺作「聖ウルスラの殉教」を含むサンパウロ銀行のコレクションをあつめたザヴァロス・スティリアーノ宮はトレド通りにあり行きやすく便利なのでぜひ行ってみてほしい。
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ナポリ国立博物館 ファルネーゼの雄牛。
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秘密の小部屋 ナポリ国立博物館 ひだりになにやら。
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刺激の少ない写真を一枚。宮殿のなかにうやうやしく。 ナポリ国立博物館
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カラヴァッジョの遺作 聖ウルスラの殉教 ザヴァロス・スティリアーノ宮
 

ナポリの魅力その三 食べ物
ピッツア発祥の地で食べるピッツアマルゲリータは格別だが、海の幸の料理はフィレンツェやローマあたりでは味わえないレベルの高さなのでナポリに来たら肉ではなくお魚料理がおすすめ。ナポリ独特のブリオッシュにたっぷりのラム酒を染み込ませたババも町歩きに疲れたら食べてみると楽しい。
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スターター トラットリアアボカート ナポリ
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タコのフリットと豆煮込み トラットリアアボカート ナポリ
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手長海老のパスタ トラットリアアボカート ナポリ
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小エビとトマトのパスタ トラットリアアボカート ナポリ
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ババの有名なウンベルトのガレリアにあるマリーの店
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マリーの店のショーウインドーのまんなかがババ

ナポリの魅力その四 眺望、町並
ナポリは丘の町でもある。高いところから町をながめると市街地、海、そしてあの有名なヴェスビオ火山が見える。人口密度が高いため坂の細い路地にぎっちり建物がならび大きい建物はべんがら色に塗られているものがおおい。タクシーにのると町並みにとても変化があるのがわかる。
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壁が赤いのがナポリの建物の特徴
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泊まったホテルから見たヴェスビオ山

ナポリの空気をいっぱいに吸ったネクタイを買ってきました。海に近いカラブリット通りにあるフィナモレでカジュアルなすたいるにぴったりのセッテピエゲのウールネクタイとポケットチーフです。ウールのネクタイはシルクと味わいが違いあなたをよりファッショナブルに見せます。またフィナモレのポケットチーフもウールで色鮮やか。いつもより多めにポケットからだしてみたくなります。色鮮やかなウールスカーフもまたマットな味わいでおしゃれ。5本だけですがナポリの有名セレクトショップ、ミッレ通りにあるエディモネッティ本店ではシルクネクタイを買ってきました。数量が限られていますのでご興味のあるかたはお早めにごらいてんくださいませ。

フィナモレ セッテピエゲ ウールネクタイ 16800円(税込)

フィナモレ ウールプリントポケットチーフ 6800円(税込)

フィナモレ ロングスカーフ 19800円(税込)

エディモネッティ シルクネクタイ 12800円(税込) 
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フィナモレ ウールネクタイ16800円 (左の3本はセッテピエゲではありません。)
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フィナモレ ポケットチーフ 6800円
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フィナモレのチーフはこんな感じに楽しんでください。
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フィナモレ ロングスカーフ 19800円
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エディモネッティ シルクネクタイ 12800円
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フィナモレのあるカラブリット通りを抜けるとマリネッラのあるヴィットリオ広場
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カラブリット通りのフィナモレ