洋服屋は因果な商売、やっと梅雨入り頃から北風吹きすさぶ冬を考える。
この冬も毛玉系素材が人気のようだ。昨年、試みに買い付けたフィレンツェ近郊の村スティアで作られている本物のカゼンティーノを今年も仕入れようと考えている。昨年セレクトショップではカゼンティーノっぽいウール&ポリエステルのカゼンティーノもどきを見かけたがやはり本場で作られているカゼンティーノは暖かい素材感やふっくらした味わいでまったく格が違う。今年は赤煉瓦色をはじめ何色か仕入れたい。でも色を選ぶかは来週煉瓦色の街フィレンツェで考える事にしよう。そのほうがきっと良い色が選べるはず。
今年の一月、サンタマリアデルフィオーレの屋根からフィレンツェの街をのぞむ。
多くのカゼンティーノの色。本物ばかりだからどんなコートになるかわくわくする。
この赤と煉瓦色の間の色は欲しいな。