ちょっとツヤの強いスーツがいいなと考えて、スーパー130ウール80%とシルク20%のウーステッドであるロロピアーナのエレガンツァを使いスーツを新調した。洋服屋の私がスーツを誂えるということはサイジングのテストと言う意味も大きい。なるべく攻めたサイズにすればここまで攻めるのは大丈夫だという体験的データを得ることができる。5年前にダイエットしてから46サイズが着られるようになった。パンツも46サイズにしてウエストだけ86cmまで広げた。今回はワンタックを入れてみた。
テストの意味があるとはいえ服を新調するというのは気分がいいもので自然にテンションが上がる。この気分は洋服好きの方ならわかるはず。こんな高まる気持を当店にご来店いただいたお客様に味わっていただきたい、そんな思いで洋服屋の仕事をしています。
当店のワンタックパンツにつきまして
当店ではパンツは2つのスタイルからお選びいただけます。ひとつはノータックが基本の細身ラインのスマートパンツ。もうひとつは1タックが基本のクラシカルタイプ。スマートパンツとクラシカルパンツは同じ46でも下記のようなスペックの違いがあります。
ウエスト 股上 渡り ヒザ巾 スソ巾
スマートパンツ(ノータック) 82 23 32 22.2 19
クラシカルパンツ(1タック) 81 25.5 35 24.5 20
このサイズはあくまで基本で当店ではこのサイズをお客様の希望を聞き、調整変更してベストなサイジングのパンツをご提供しています。 今回私が仕立てたパンツはスマートパンツにタックを入れました。上記のサイズをご覧いただくとわかるように渡りがスマートパンツのほうが3cmほど小さくなっています。したがってタックは開き気味となります。ピッティウォモなどでみる近頃の1タックはこのように股上が浅めで開き気味のタックとなっているようです。
今回テストでスリムなスマートパンツにワンタック入れてみました。タックが少し開いたいまどきのタックパンツとなりました。
下が基本ワンタックのクラシカルパンツ。上が基本ノータックのスマートパンツ。これだけ股上が浅い。
下が基本ワンタックのクラシカルパンツ。上が基本ノータックのスマートパンツ。スマートパンツならこれだけスリム。調整でさらに細くすることができる。