業界の大先輩であるNさんは料亭にしょっちゅう招かれるため料亭の料理はあきあきだといつもぼやく。そんなNさんに新しく息子さんが修行から帰ってきて料理長となってから良い料理をだすぞとこっそり教えられたのが家の近所の中華料亭の名店芳蘭亭。東京のホテルで修行を重ね、オーナーシェフとして腕をふるう仁瓶料理長の料理をいただくのは至福の時間。なにかめでたいことがあると芳蘭亭さんに行くのを楽しみにしている。近頃は評判が評判を呼び、毎晩、多くのお客様で賑わっているのは近所だからよく分かる。
一昨日「芳蘭亭」の100周年に招かれた。7時に玄関には多くの胡蝶蘭が並び華やかこのうえなし。
この日は名古屋の藝妓さんの団体、名妓連からお姐様が小唄、踊りと100年のこのめでたい宴に花を添えていた。わたしの祖父の時代は宴会があると藝妓さんを呼ぶのがあたりまえで60年前の父母の結婚披露宴には名妓連のご連中が多数来ていただいた写真がいまも残っている。しかし当時はガチャマン景気の羅紗問屋だったかもしれないがいまやいち洋服屋でそんな豪勢なご身分ではない。この日は藝妓さんの芸を拝見したり、粋なお話を交わしたり貴重な経験をさせていただいた。
本題であるこの100周年記念のコース、芳蘭亭らしさの伝わる料理でまことに目出度い皿の数々ことのほか美味しく、美酒ことのほか酔う。こんどは友人と連れ立っていこうと思っている。
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美しい前菜
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フカヒレ上海風姿煮 分厚い!!

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愛知県産天然桜鯛 広東風蒸し物 桜えびとあおさ海苔の香りとともに
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芳蘭亭名物 黒酢の酢豚 赤ワインでいただきます。
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杏仁豆腐 タピオカ クラッシュ苺
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ひとみねえさんの踊り
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名古屋伝統の芸 しゃちほこー
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藝妓さんのヴァイオリンで蘇州夜曲も乙。
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きく若姐さんと