明日からは9月。いよいよ楽しみにしていた秋が始まります。

大人向けメンズファッション雑誌を読んでスーツ、ジャケットの着こなし、コーデを学ぶ方も多いかと思います。秋冬の記事の中でワンプリーツパンツが今年のトレンドという記事を見ました。

現在メンズファッションはフィレンツェで行われるピッティ・ウォモで見るトレンドを雑誌などマスコミがとりあげるということが多いようです。1月と6月の年2回毎年ピッティ・ウォモにでかけトレンドをウォッチングしていますが、この6月のピッティでPT○○など会場には複数のパンツ専業メーカーブースの中を直接この目でウォッチングしてワンプリーツパンツの割合を数えてみましたらノープリーツ80%ワンプリーツ20%という割合でした。ピッティ会場でバイヤーたちの着ているパンツもチェックしましたがその割合も同じようでした。したがってまだまだワンプリーツ主流とまでは言えません。まだノータックをオーダーいただいて問題ありません。
また20%のワンプリーツのラインはかってのソフトスーツのように太くなく、ワンプリーツが付いている細身パンツでした。股上も深くないようです。ですから大きな変化でなく細身パンツのヴァリエーションのひとつと考えられます。

流行について。スーツ、ジャケットはリアルクローズである。

オーダースーツにしてもオーダージャケットにしても少なくとも五年以上長持ちいたします。安いものではなくコロコロ買い換えるわけではないのですぐ流行遅れになったら困ります。現在は5年10年の長い時間をかけてスリムなスーツ、パンツが一般的になってきました。例えばこれが急にルーズフィットになることはまずありません。ピッティ・ウォモでもみんなスリムなスーツを着ています。ワンプリーツつけていないからといって来年になって時代遅れになることは絶対にありません。それはスーツやジャケットというアイテムが女子高生のルーズソックスのような急に流行ったり廃れたりするものではなく、現実の生活に寄り添ったアイテム、つまりリアルクローズであるからです。マスコミやセレクトショップ・洋服屋の思惑で書いた記事に過敏に反応して振り回される必要はありません。お客様が一番輝く洋服、好きなスタイルをオーダーしていただきたいしそれをサポートしていきたいと思います。

ワンプリーツ完全対応です。
当店ではもちろん細身のワンプリーツのサンプルも用意しています。もしちょっと目新しいラインをトライしてみたいなとお考えでしたら、一度、着用サンプルを着てその着用感やラインを見てください。ワンタックのサンプルパンツはより細めで作成しました。短めのパンツが好まれるようになりましたので、サンプルもやや短めに作りました。
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当店のワンプリーツ着用サンプル。42から50まで用意しました。

トレンドには「呼称変更」がつきもの
ヴェストをジレと呼ぶようになりました。でもヴェストとジレは同じですが呼び方を変更することによってオシャレな感じを表現しているのです。ワンタックと言っていたものをワンプリーツと呼ぶようにしたのも呼称変更です。以前は迷彩柄といっていましたカモフラージュ柄と言います。「カモ」と言う方もいます。おじさんたちの昔のものとは違うんだよということでしょう。でもこういうのになんだかショップや雑誌マスコミの「あざといビシネス」を感じるのはわたしだけでしょうか? 

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おふたりともノープリーツ 2016/6ピッティ・ウォモ
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この方はワンプリーツ 2016/6ピッティ・ウォモ
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ノープリーツ 2016/6ピッティ・ウォモ
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みなさんたぶんノープリーツ 2016/6ピッティ・ウォモ