来年1月10日から4日間フィレンツェ・バッソ要塞で開かれるピッティイマジネウォモの入場券が送られてきた。よくイタリアの郵便事情の悪さをいう人もいるが申し込んで10日程度で毎年毎回きっちり配達される。ロロ・ピアーナ社のスタッフM氏に教えてもらって初めて訪れたのが2000年。2002年からレポートを当店のウェブサイトに掲載している。

ピッティイマジネウォモが「メンズ見本市」から「見本市プラス着こなしを見せる人と撮られる人の場」にシフトした今、多くのメンズファッション誌はピッティで撮影したスナップとレポートを大きく掲載するようになった。 ピッティに行けば次のシーズンの流れが見えることも毎年通う動機の一つ。ピッティにわざわざ行かなくてもメンズ雑誌を見れば流れはわかるがそれはあくまで「編集した情報」にほかならない。メンズ雑誌の記事は新聞とは違い、実は「広告」だったりする。ショップやメーカーの意向が色濃く反映した「編集したトレンド情報」となっている。メーカーの売りたいものが今トレンドだと声高に書かれることを見るのもしばしば。そういうフィルターを一切外して実際にひとびとが着ている「リアルクローズの現実」をこの目で確かめたい。そして得た正しい情報をお客さまに伝え、クラシック=正統なもしく正当なスーツをおすすめしたい。それがフィレンツェまで毎年2回通い続けるおおきな理由です。
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