今当店は8月に入荷するロロ・ピアーナ、エルメネジルド・ゼニア、ドーメルなどのインポート秋冬素材の入荷を待つ時期。入荷するのは主にこの秋冬のためにイタリア・イギリスの織物工場で新たに織り上げられた素材。来月からはこのフレッシュな素材で秋冬のスーツ、ジャケットをお仕立てすることとなる。

当店は基本的にはその季節のためにリリースされた新しい素材を揃えている店。無地については年度によって色柄の流行はまずないが、チェック、ストライプなどは時代を反映する柄となるのでやはり新しい柄はオシャレで人気が集まる。毛織物工場の倉庫には過去の色柄を記録したアーカイブがあり、過去の歴史をひもとくことができる。ここで40年、50年前の柄を探しだして見ると、確かにビンテージ感があって面白い柄を見つける場合もあるが、ほとんどはクラシックというより時代遅れの柄でちょっとびっくりすること多い。それをみると時代は確実に移りゆくのが分かる。

時代を経ても変わらないクラシックを目指しているが、時は流れていくことに抗うことは出来ない。それでどうやったら時代遅れにならないかとお客さまにもよく聞かれる。それは一番新しい素材で奇をてらわないクラシックデザインで仕立てるのがいいと答える。5年前の素材より今年出来上がった新しい素材のほうがきっと長く楽しめると考えている。

 


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とりあえずロロ・ピアーナからフライング気味に入った一箱。8月はじめにこれが15箱以上入荷する。がんばらなきゃ。