蜂蜜というのは考えてみるとなかなか不思議なものである。もともとただの砂糖水(蔗糖)である花の蜜が蜂の体内と巣の中で変化して自然界に存在する一番甘い蜜というわれる蜂蜜になる。ソヨゴのはちみつが人気で完売になったので伊藤さんに持ってきていただいたのだがそのときどうやって蜂蜜ができるかレクチャーしてもらった。伊藤さんと奥様で花が咲く時期にミツバチが蜜を集め、木箱の中の巣に貯めた蜂蜜が集まったら巣を抜き取り簡単な遠心分離機で絞り(これをするようになり採集の際ミツバチを犠牲にすることがなくなった)、布で漉して瓶に詰める。なにも足さず何も引かないその味はあるお客さまに言わせれば一般的に売っているものと比べるとマーガリンとバターほど違うそう。伊藤さんのソヨゴの蜂蜜は一本1800円(約500ml)で決して高くない。すぐ完売するはずです。
前回入荷は完売しましたが、本日ソヨゴ蜂蜜また入荷しました。
ミツバチによる花の蜜の採集(WIKIPEDIAより抜粋引用)
蜂蜜の基となる花の蜜は、メスのミツバチによって採集される。採集された花の蜜はショ糖液、つまり水分を含んだスクロース(ショ糖)の状態で胃の前部にある蜜嚢(蜜胃)と呼ばれる器官に貯えられる。蜜嚢が花の蜜で満たされるとミツバチは巣へ戻る。
一般にミツバチが採集した花の蜜が蜂蜜であると考えられがちであるが、花の蜜が巣の中で加工、貯蔵されたものが蜂蜜であり、両者の性質には物理的、化学的な違いがある。まず、花の蜜は蜂蜜よりも糖濃度が低い。一般に花の蜜の糖度はミツバチが採集した段階で40%未満であるが、巣に持ち帰られた後で水分の発散が行われる結果、蜂蜜の糖度は80%前後に上昇する。また、水分発散のための作業の一つとして、ミツバチは巣の中で口器を使って蜜を膜状に引き延ばすが、この時ミツバチの唾液に含まれる酵素(インベルターゼ、転化酵素)が蜜に混入し、その作用によって蜜の中のスクロースがグルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)に分解される。
ミツバチの口器を通してはこの他に、本来花の蜜には含まれない物質が混入する。一例としてコリンが挙げられる。コリンはミツバチの咽頭腺から分泌されるローヤルゼリーに含まれる物質であり、ミツバチが花の蜜の水分の発散と並行して同じく口器を用いて咽頭腺から分泌されたローヤルゼリーを女王蜂の幼虫に与える作業を行うため、ローヤルゼリー中のコリンが蜂蜜に混入すると考えられる。