この6月フィレンツェ、バッソ要塞で行われたピッティ・イマージネ・ウォモでみかけたバイヤーさん、アパレル関係者、プレス関係者などのおしゃれ姿のスナップです。今日のブログでは「クラシック派」を選びました。「クラシック派」とは上質な素材で仕立てた奇をてらわないスタイルのスーツ、ジャケットなど定番のアイテムを愛好するひとびとです。もちろん「クラシック」でも大きな流れでゆったりと変化はします。パリコレやデザイナーブランドなど見られる「モード」とは違い、デザイナーの斬新さで評価されるものでもないし、毎年毎年変わるわけでもありません。クラシックの中でメーカー、テーラーごとのハウススタイルの違いはあれどそれはあくまで微妙な差異でしかありません。きちっとルールを守るかのごとく身だしなみをきっちり着る人もあれば、決まったディテールを自分の解釈で「ずらし」を入れて着こなして楽しむ人も総じてどちらも「クラシック派」と言えるでしょう。どうぞ着こなしの参考にしてみてください。
ひとつだけ申し上げることがあります。
スナップの中、ダブルブレストスーツが多いのにお気づきの方もあるでしょう。これを初めてピッティ・ウォモに訪れたバイヤーさんがみると来年はダブルブレストスーツが流行る!と思う人もあるようです。しかし、これは毎年くりかえされる現象でオーダーサロンタナカの例で言うとダブルブレストのオーダーは例年全体の5%以下です。バブル経済華やかなりし頃、毎日ソフトスーツのダダブルブレストのオーダーを受けていた時期でダブルブレストスーツの流行は終了し、その後ずっとダブルはオーダーメイドのメインではありません。ダブルブレストスーツは間違いなくかっこいいスーツです。ピッティイマジネウォモのようないわば「ハレの日」に着るスーツには最適ですが、デイリーに着るとするとちょっとキマりすぎていてきびしいのです。そのあたりがピッティと実際の流れの乖離の原因かもしれません。
英国の若者っぽいですね。
ジェラートがお好きなのはイタリアの方。まちがいなく。
歩く姿勢が良いかたですね。
濃い色を着た濃い人達
水色のスーツがさわやか
かわいい二人のクラシック派
ホワイトスーツの人多し。でもこれもハレの服でリアルクローズではないかも。
ジャケットを着なくてもブレイシーズ(英でサスペンダーの意)とネクタイで十分クラシック。
グリーン系のダブルブレスト
ネイビーにワインのチェック
達人達
この方も熟練のクラシック派
ベージュのコットンには赤が合う。
カフが見えるスーツはまちがいなくクラシック
ブレイシーズとネクタイ姿のレディ。
あばずれ系クラシック
ワンボタンのダブルです。
ロイヤルブルーとブレイシーズ
ブラウンリネンのスーツ
さすがに暑いのでダブルのボタンをはめない方多し。
そんな中、この方はまさに端正な着こなし。
ピークラペル、チェックスーツ。
ベージュのコットンスーツをノーベルト仕様で。
ベージュスーツ
を紺のネクタイで引き締める。
サファリスーツのレディと
ここにもホワイトダブルの方。
麻スーツのパンツはイージーパンツにズラしています。
夏に水色系は見ていてさわやかです。
右がヴィターレバルベリスカノニコ社のアレッサンドロCEO、左は旧友ランディ氏。もちろん全員クラシック派
ダークブラウンのダブルブレスト
無地のタイにワイドなロンドンストライプシャツはクラシック派の定番
素敵なグリーンスーツですね。
雑誌でよく見かける有名な方も白のスーツをご着用。
4ボタンダブルを端正に着こなして。
ヨーロッパではワイドスプレッドカラーがレギュラーです。
着こなしを楽しんでます。
リュックだとスーツの肩の部分が消耗します。
ポロシャツにリネンのスーツ。
ライトベージュのチェンジポケットスーツをかっちりと。
白スーツにブレイシーズ。
若草色スーツのジェントルマンの隣はニール・ヤングのTシャツ?
陽光のもと、キメてますねえ。
ホワイトリネンのサファリスーツ。
ソラーロスーツは夏のピッティの定番です。
ダブルスーツにシングルジャケット
真っ白なシャツはリネンでしょうか?
水色ワイドパンツのお嬢さん。
白ストライプスーツにオニツカタイガー。
なんとはなしに絵になる着こなし。
ハットにダブルの二人
ピッティ会場をあとに。今日もお疲れ様でした。