この水曜日から緊急事態宣言だそうです。ただ新緑のさわやかな季節では緊急という感じがいまの私にはピンとこないのですが、かといって外食や夜遊びはまったくしていません。当然ですが手洗い、マスク、三密を避けることはつづけています。

そんなご時世の日本ですがありがたいことにオシャレをするのは自粛を要請されていません。わたしは誰に見せるわけでもなく、誰に強制されるわけでもなく、自発的かつ自律的にコロナ禍の中ですがオシャレを楽しんでいます。だんだん夏を実感できるようになり、リネンミックスの素材を楽しめる季節になりました。今日着ているものをちょっと詳しく語ってみましょう。

ジャケット
ヴィターレバルベリスカノニコ社のリネンウール素材ざっくりしたワイン、ネイビー、ホワイトのトリコロールのグレンチェックをスリーパッチのアンコン仕立て。ボタンはブルーのコローゾ(ナットボタン)、裏地はキュプラ100%のレッド無地。仕立てたのは3年ほど前でしょうか。ピッティに来たバイヤーさんで同じ素材のジャケットを着ている人をフィレンツェの市街で見かけて、声をかけたのを覚えています。

ポケットチーフ
ロージコレクションの赤いガンクラブ。ジャケットのチェックを構成する一色、ワインとあわせました。

ネクタイ
これはフィレンツェのデパート、リナシェンテで見つけたニットタイのサックスです。ありそうでない色なのでベージュと二色買いました。タグにはSARTORIA ITALIANA(イタリアのテーラー)とあるのでいわゆるリナシェンテのPBでしょう。

シャツ
わたしの持っているシャツの8割はロンドンストライプ。太さは極太から5mmくらいのものまでまちまちです。ロンドンストライプ以外のストライプはもうすべて処分したかも。あとサックスとデニムが少々あるくらいです。今日のシャツは8mm幅のネイビー/ホワイトです。

パンツ
ロロ・ピアーナのコットンコレクション「マーレ」所収のリネンコットンをノーベルトで仕立てました。裾はミシンたたき仕上げ。この仕上げが軽やかさを感じ、近頃お気に入りです。


仕事の日はほとんど革のクラシックな靴を履いていますが今日は珍しく革の白のアディタス、スタンスミス。4年前か5年前か忘れてしまいましたが、ピッティイマジネウォモの会場にいくとほんとに多くのバイヤーさんたちがこの白のスタンスミスを履いている夏がありました。会場内で周りを見回すと4,5人のスタンスミスを履いた人を探せるほどで。ちょっとびっくりして名古屋に帰りすぐ買ったのがこれ。でも次の夏には履いている人はすくなくなっていました。あれはなんだったのでしょう。ただこの夏もピッティには行けないので、ちょっとメランコリックな気分をスタンスミスで表現してみました。

ヴィターレバルベリスカノニコ リネンウール。残念ながら今これは在庫無しです。