来週、6月30日からフィレンツェ、バッソ要塞で第100回目のピッティイマジネウォモが開催されます。昨年の1月まで20年続けて通っていましたが今回も行きません。ヨーロッパではワクチンがある程度普及し、コロナ禍も一定のめどがついたと考えられて参加するメーカーもありヨーロッパからの出典者、バイヤーなど参加者もある程度は来ると思います。ただ日本からでは事情が異なります。64才以下で医療従事者でもないのでまだ私はワクチン接種をしていません。途中PCR検査や帰国後2週間の待機が必要です。帰国後2週間洋服屋が営業不能。
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ですから今回のピッティイマジネウォモに行くには現実的では有りません。日本からはジャーナリストで行く方はいらっしゃいますが、会社に属し、他の仕事もあるバイヤーが行くのもそう簡単ではないでしょう。

ピッティに行かずに買付けに支障はでないのか?

店主は毎年行っていましたが、ピッティに行かなくて仕事に支障はでませんかとの質問もいただきます。主要取引先であるロロピアーナ社、エルメネジルド・ゼニア社、ドーメル社は日本現地法人があるので当店に担当者が訪問いただけるので全く問題有りません。担当者も現地とは密に連絡を取り合っているので、製造、輸送はもちろん情報交換もコロナ以前となんら変わりません。しかし何社かはピッティの会場内で実際の商品を見ながら買付しております。そちらとどういう形で買付をするか検討を続けています。

一つ大きな支障といえば。

買付の部分で大きな差支えはありません。しかし現地に行って、メンズスタイルの「今」とダイレクトに触れ合えないないことは残念な部分です。ブースを巡ったり、サイト内を闊歩するバイヤーたちの着こなしを見ていると間違いなく今のメンズスタイルを俯瞰できます。最後にピッティにでかけたのは昨年の1月。そのときはこれからも毎年2回ずつピッティに行けると信じていました。まさかこんな状態になるなどと思ってもいませんでした。

コロナ禍の中でメンズスタイルの世界は正直申し上げて停滞気味です。ことしは昨年と同じコレクション(品揃え)ですというメーカーもいくつかあります。なのでファッションに大きな変化があるとは考えにくい。特に当店が得意とするスーツ、ジャケット、コートなどクラシックスタイルについては変化が少ない部分です。とはいえウェブ上などからの調査やメーカー関係者から聞き取りをして情報を探してメンズスタイル変化を捉えていきます。ファッションブランドからの情報ではバイアスがかかるので経験値でそういう情報を精査しながら見ていきます。

ピッティイマジネウォモのウェブサイトのスクリーンショット
#Safe With Pitti