先週のお休みは花巻空港を起点に岩手、秋田を旅しました。前に東北に行ったのは2011の東日本大震災のひと月前で。東北は好きな土地ですがその後なかなか行けずにいましたが今回はコロナが収まったころを見計らって飛行機を予約。
火曜夜、花巻空港に着き、借りたレンタカーで盛岡市街に向かって走りました。高速道路の夜空に月食の月が浮かんで、宮沢賢治が描いた世界が目の前に現れたような不思議な気持ちになりました。
盛岡に着いて、ホテルで荷を解いてから大通りにある料理屋で食事。やはり東北地方は日本酒が美味しい。三陸のお造り、牡蠣フライ、ホヤの塩辛をいただきながら醸造香豊かな地酒を楽しみました。そしてシメは盛岡冷麺。
次の朝、源義経を匿ったといわれる藤原四代の寺、中尊寺に向かいます。小学生の頃、歴史少年だったので平泉中尊寺は憧れの地。遠いと思っていましたが盛岡からクルマで一時間あまりで到着。行楽の秋、紅葉も見頃で混んでいると思ったら、朝だからかこの時期の京都のような雑踏もまったくなく、のどかで静かなお寺でした。藤原4代のミイラが今も堂内に眠っている金色堂は強いオーラを放ち紅葉の木々の間に。街道も整備されていない平安末期に京都から奥州平泉の地を義経と弁慶がどうやって行き来したのでしょうか。義経、弁慶終焉の地、衣川を眺めながらいにしえに思いを馳せました。
その後、平泉から秋田自動車道を通り、横手インターで降りて一般道を通って角館の近く、抱返り渓谷に向かいます。東北のドライブで気がついたのは信号の少なさ。クルマが少ないのでどんどん行けます。広大で肥沃な水田のむこう鳥海山を見ながら進みます。
秋田、横手周辺の水源となる抱返り渓谷に着くと、既視感がおそいます。渓谷があり滝があり、柱状節理がありそして治山工事現場がありました。2週間前に行った飛騨小坂、厳立峡とそっくりでした。厳立峡にはまだ紅葉は始まっていませんでしたが、抱返り渓谷では紅葉はそろそろ見納め。