今日、待ち望んでいた秋が来ました。これでやっとスーツが楽しめます。

先週はまだまだ猛暑の真夏日が続いていました。水曜日、ネットの天気予報やまとくらすで乗鞍岳の登山指数Aだったので、朝6時家を出発して乗鞍岳の登山口、乗鞍岳畳平に行くバスステーション「朴の木平」に向かいました。午前8時55分出発畳平までは約50分。実は2020年の台風で道路が崩れ、工事の末やっと乗鞍スカイラインが開通したのがさきの8月末だったらしい。乗鞍岳はいつでも行けると思っていたがやはり登山を支えるのは苦労があるものです。

昭和の時代は畳平までマイカーで行くことができましたが、行楽シーズンは駐車場は満杯、スカイラインも大渋滞。いまはマイカー規制でバス、タクシーのみ。立山、上高地、木曽駒ヶ岳もそうですが、やはり奥深い山は環境保全の見地からもマイカーでは行くべきではないし、そもそもマイカーではありがたみがありません。

早起きだったので、畳平までの道中は、ぐっすり夢の中。ふと目が覚めるとバスは真っ白なガスの中。登山指数Aの快晴ではなったのか。気を取り直しバスを降りると、日本最高標高2702mのバス停は猛暑のシャバとは別世界の気温摂氏11度。

眼の前の剣ヶ峰に登る前、景気付けに二人でビールひと缶とカレー

山登りはツラく楽しい。登りはじめは息も苦しく、足取りも重い。前に立ちはだかる山のいただきに立つのはいつのことか考えると気が重くなります。転ぶと一大事なので次の一歩の場所を確認しながらとぼとぼ登ります。するとだんだん体も慣れてきます。どんなに遅い足取りでも一歩一歩進んでいくと確実に目的の頂上は近づいてきます。これが登山最大の悦楽。人生にも似ていると歩きながら考えたり。登山口は遠ざかり、高い場所からの景色の美しさにも気がつきます。

乗鞍高原が一望に見える。漂う白雲も雄大。
しばらく登り、峠を超えると乗鞍岳の大きな火山口が、カルデラ湖も美しい。
尾根歩きは登山の醍醐味の一つ。
やっとついた頂上。
頂上から先は危険なのか登山道がなく行けません。

以前登った乗鞍は快晴でしたが今回はときどき雲の切れ目から青空がのぞく程度。でも山は楽しい。すごく楽しい。乗鞍頂上小屋のドリップコーヒーは日本最高のドリップコーヒーの味かもしれません。

ここのドリップコーヒーは美味い。登った人じゃないとわからない味わい。