この正月から、インフルエンザが大流行しているとニュースで聞いて、どこかでウイルスを拾って出張にいけなくなると嫌だなと心配していましたが、なんとか夫婦とも健康に出張前日を迎えることができました。
今日、お客様からネクタイのちょっとした修理を依頼されました。そのネクタイは7年以上前、ローマ、パンテオンの近くのネクタイ工房、ペリカーノで私が買い付けたネクタイでした。ペリカーノはご主人がひとりの小さな店でしたが、イタリア国会議員などが買いに来ていたような名店でした。当時たまたまそこで20本ほど買付け当店のお客様に紹介したのです。
お客様がご持参されたネクタイも細やかな仕立てでさすがペリカーノという出来です。
イタリアの都市には都市ごとのネクタイ店というのがあり、今までイタリアに行くとそんな店を訪問していました。ナポリのチレント、マリネッラ、ジェノバのフィノッロ、ミラノのアンジェロフスコ。フィレンツェではリヴェラーノさんのお店でネクタイを買ったこともありました。そんな衣服文化の深さがイタリアの魅力でもあります。イタリアの街で、そしてピッティイマジネウォモ内でも、モノやヒトとのいろんな出会いがいままでありました。そんな出会いが明日からの旅にもあるか楽しみです。