ローマに着いて、今ホテルの部屋で書いています。
羽田空港を午後1時半出発。コロナの際、経営難となったアリタリアを引き継いだITAに飛行機、以前はロシア上空を飛んでスカンジナビア半島からドイツ、アルプスを越えイタリアに12時間で飛んだものでした。いまはウクライナ侵で最短だったそのルートは飛べず、中国、モンゴル、アゼルバイジャン、カスピ海、トルコ、バルカン半島から14時間以上かけてイタリア半島を目指します。
機内でしばらく寝て読書をして出発から9時間ほどを過ぎ、あとどれくらいかなと気になり座席についたモニターのフライトインフォメーションを見ました。
ちょうどカスピ海を越えて黒海上空に入ろうとしていました。黒海といえばクリミア半島があり、そこはウクライナでありロシアが侵攻を始めた場所です。地図をみるとローマもクリミア半島もすぐそこです。
終わる気配もない悲惨な戦争とヨーロッパはまさに隣り合わせだと今さらながら実感しました。われわれ日本人だけ、遠くの戦争だからまあ関係ないやと割り切ってこうやってピッティウオモに来ることに罪悪感を感じ始めています。