高野山で泊まるときは宿坊に泊まります。たぶん高野山にはホテルや旅館は無いはずです。

ピッティイマジネウォモのあとはミラノで1件用事を済まし、次の朝、ミラノ市内のヨーロッパ移動には極めて便利な空港リナーテ空港からベルギー、ブリュッセルに向かいました。

飛行時間約1時間半。ミラノからアルプス越えればすぐベルギー。空港に着きます。空港内でここはNATOの街との看板を見て今の世界情勢を急に振り返りました。

空港からブリュッセル中央駅までは電車。駅からホテルまでタクシーで行こうとしたら、めちゃくちゃ近いけどと運転手さんにイヤミを言われましたが、こちらは地理不案内の観光客の身の上、お願いして乗ってホテルに向かいました。言うほど近くはなかったけどなあ。

事前にホテルへ午前中のチェックインをお願いしたら心よく引き受けてくれました。

ブリュッセルのシンボル グランプラス

さて旅の目的である美術館巡り、ホテルから王立美術館は歩いて20分、瀟洒なブリュッセルの街を味わいながら美術館へ。ここはオールドマスターとルネマグリッドの二つがメインとなります。オールドマスターはここブリュッセルはフランドル地方なのでフランドル派のブリューゲル親子、ルーベンス、ヒエロニムスボッシュあたりの濃密な絵が多くあります。

ブリューゲルはやばい
ブリューゲルはすごくやばい
ブリューゲルは危険

シュールリアリズムの作家の中でも、アイディアに富んだ楽しい絵を描くマグリッドは世界でも人気があります。ひとりでヴェネツィアをさまよい、ペギーグッゲンハイム美術館で、「光の帝国」に対面したのが29年前。15年ほど前、シモちゃんとスギハラとソウル旅行の際にたまたま開催のマグリッド展に行った思い出も。

マグリッド 奥様の肖像
王立美術館でマグリッド 鷲ヶ岳

今回泊まったのはザ ドメニカンというホテルです。立派な建物で、中もスッキリ近代的、部屋も極めてモダンです。現代のホテルと思って、部屋までのエレベーターがお香のいい香りがして登って行く時、静かに讃美歌が流れます。廊下にひかれていカーペットやガラスホテルのアイテムまでステンドグラスの窓枠デザインです。今まで元修道院の部屋にベッド家具を置いた程度のリノベしたホテルに泊まったことはありますが、ここドメニカンは近代的ホテルに徹底的にリノベして、その後、修道院を想起させるアイテムを散りばめるというハイセンスなリノベをしたホテルははじめて。修道院、寺に泊まるのは古来、崇高な経験だったかもと思い直しました。

アール・ヌーヴォーの巨匠、ビトールオルタを産んだベルギー建築とデザイン感覚にちょっとびっくりしました。

ザドメニカンホテル 修道院の跡は感じます。
ドメニカンホテル 修道院の跡は感じます。
ザドメニカン カーペットもステンドグラスデザイン
アメニティもステンドグラスデザイン
部屋モダンデザイン
この写真は当時の修道院の遺構で撮影
エレベーターで讃美歌が静かに
お風呂の仕切りもステンドグラスデザイン