高校の時、八宝菜がご飯の上に乗っているあの中華飯というのに出会い、初めて食べこんな美味いものあるのかと思いました。あまり美味いから5回は続けて食べたでしょうか。最後にはもう美味く感じなくなってしばらく食べたくなくなってしまいました。そんな経験から美味い食事でも絶対続けて食べず、その思い出だけを反芻することにしました。

私はお餅、特にお雑煮が好きですが、まず元日か三が日しかいただきません。お正月いただく餅菜と鰹節の乗っただしの効いた雑煮は至高の美味です。うなぎも好きですが、そんなに鰻屋さんに行きません。

この時期の大好物は牡蠣、それも牡蠣フライに限ります。昨年末、浜松のお客様S先生に栄養分の一杯蓄えた浜名湖に牡蠣をお送り頂きありがたくいただきました。昨日、広島の親戚たこつぼ当主泰弘さんから最高の広島牡蠣をいただき牡蠣フライで。瀬戸内海の旨味を十分吸ったこの時期の牡蠣は本当に滋味です。

うまいものは望み願いながら、しばらく待ってからいただくのが本当にありがたいとおもう私です。有り難い=存在するのが難しいという言葉の本来の意味を噛み締めながら。

牡蠣は牡蠣フライが一択。