京都の人に大文字焼きというと、ちょっと軽蔑した目で見られて五山の送り火と訂正されるそうです。お盆の最終日を飾る五山の送り火を体験したい気持ちに駆られ昨日新幹線に飛び乗りました。
インバウンドで混むだろう京都の街は電車の移動です。地下鉄と京阪を乗り換え、ウェブで推薦の東山如意ヶ嶽送り火ウォッチングポイントの出町柳の北の橋、出雲橋でひとり待つことに。京都の街は夕焼けに色づきながら霧のような雨が降ってきました。8時ちょっと前、東山のやまかげに一点の光が灯りました。そこから大の字に火が広がる瞬間を見ることができました。送り火はほぼ30分だけのきわめて短い時間です。まわりは傘の波。まあこういうのも忘れられない体験かもしれません。急いで妙と法の字が見られる松ヶ崎に移動しましたが残念ながら火は消えて、舟形がすこしだけ。お盆で冥界から京都に帰ってきたいにしえの人たちが帰る夏の刹那なんでしょう。



