スーツ素材選びとなると無難につい無地を選びがちになります。ただクラシック(=正統、高級の意)なスタイルをめざすならストライプを選択肢に入れてください。
ストライプのスーツは伝統柄とも言われ、スーツの王道とも言えます。王道のなかでも1cmから2.5cm幅のシンプルな、ピンストライプ、ペンシルストライプ、チョークストライプは王道中の王道でしょう。点でストライプになっているのがピンストライプ、鉛筆で書いたような線のストライプがペンシルストライプ、白墨で書いたようなにじんだ線がチョークストライプです。
等間隔の同じストライプでなく一本ごとに変化をつけたりするのはオルタネートストライプと言われます。これはそのメーカー、シーズンごとで意匠が変わり、伝統柄とは言えません。
紳士服地店はずっと以前は縞屋(しまや)と言われたほど、縞つまりストライプは紳士服地の代表的デザインです。織機で服地を織る前の整経のプロセスで経糸(たていと)を等間隔に変えていくだけで比較的簡単にストライプはできることで代表的な柄になった説もありますし、縦縞は痩せて見えるという効果もストライプがクラシックと呼ばれるようになった理由のひとつでしょう。
タスマニアン170でクラシックなスーツを
ロロピアーナタスマニアン170は一昨年末、スーパー150からスーパー170にアップグレードし、そしてタテ・ヨコ双糸仕様となりました。極めて柔らかいのにシワの戻りが早いと言われているタスマニアンが更に性能がアップしました。
年末にタスマニアン170のストライプ2種がイタリア・クアローナの工場から届きました。まとめての購入と、価格上昇まえの価格で入荷したのでスペシャルプライスとなりました。伝統柄でクラシックを極めたスーツに仕立て上がるかどうかを基準にこの2種ストライプを選びました。
ロロピアーナ タスマニアン170
made in Italy
スペシャルプライス オーダースーツ価格108,000円(税込)
ミディアムライトグレー19mmペンシルストライプ
タスマニアン170は真夏を除く10ヶ月着ることができるテンマンススーツの起源でもあります。このミディアムライトグレーは春の気分にぴったりなスーツです。19mm間隔の穏やかで目立たないペンシルストライプでシングルスーツはもちろんダブルブレストスーツ(プラス5,000円)もクラシックの極みです。
ブルー&ブルー12mmピンストライプ
ベーシックなネイビーのベースに、ネイビーベースと色差の少ないブルーで12mmのピンストライプが乗っています。穏やかな大人が着るクラシックなダークスーツに仕立て上がります。